住民主体で避難所運営訓練 藤沢・辻堂 コロナ踏まえ、きめ細かく確認

2020年11月29日 07時09分

段ボールベッドを組み立てる参加者

 新型コロナウイルス感染症が広がる中、藤沢市辻堂の市立高砂小学校で二十八日、地域住民でつくる辻堂地区防災協議会が感染症対策を取り入れた大規模災害時の避難所開設・運営訓練を行った。
 市職員も含めて約八十人が参加し、体調不良者の受け入れなど細かなシミュレーションに沿った対応を確認した。
 アジア防災センター理事長を務める小川雄二郎会長(76)は「行政が全部準備してくれるわけではない。与えられるのではなく住民が実際にやったらどうなるかを確かめたいと考えた」と説明。訓練内容ごとに担当者を決め、打ち合わせを重ねてきた。

防護服やフェースシールドを身に付ける参加者=いずれも藤沢市で

 最初に湘南ホスピタルの看護部長が防護服などの正しい着脱方法を伝授。次に体育館で妊婦や乳幼児、障害者らに配慮したレイアウトの解説があり、間仕切りや段ボールベッド、テントを組み立てた。
 受け付け訓練では、体調不良者を体育館とは別の専用スペースに誘導し、車イス利用や妊婦など要配慮者を把握。校庭ではペットを収容するケージの案内、車での避難者に対する手順なども確認された。
 市危機管理課の磯崎恵美子課長補佐は「いろいろ想定した訓練で地域の力はすごいと思った」と評価。準備を進めてきた元横浜市消防局職員で防災に精通する鎌田修広(のぶひろ)さん(51)は「住民がやったという意味は大きい」と言い、参加した釜付修子(かまつきしゅうこ)さん(54)は「ためになった。流れが分かりやすかった」と話した。 (吉岡潤)

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