商業都市・大宮に文化の風 詩人・宮沢章二さんの生涯紹介 大宮図書館で展示

2020年11月30日 07時41分

講演する宮沢新樹さん=さいたま市の大宮図書館で

 童謡「ジングルベル」の訳詞や、東日本大震災後にACジャパンのCMで引用された「行為の意味」で知られる詩人・宮沢章二さん(一九一九〜二〇〇五年)の生涯を振り返る「詩人・宮沢章二と大宮」展が、長く居住したさいたま市大宮区の大宮図書館で開かれている。二十九日は次男で元大宮区長の新樹(しんじゅ)さん(68)による講演が行われた。 (前田朋子)
 現在の羽生市に生まれた宮沢さんは、一九五七年以降は大宮に住み、街を舞台にした詩も多く手掛け、タウン誌の発行などにも尽力した。講演では、もともと中学生に向けて書かれた「行為の意味」の「<こころ>はだれにも見えないけれど<こころづかい>は見えるのだ」などの一節が、コロナ下の教育現場などでも広く使われている様子を紹介。感染者への思いやりや、マスク不足時の分かち合いの際に引用されたという。
 新樹さんは「大宮詩人会」の理事を務める詩人。講演会では、バイオリン演奏に乗せた詩の朗読も行われた。新樹さんは「父が詩作とともに商業都市・大宮に文化の風を根付かせようとした活動も知ってもらえれば」と話す。
 直筆原稿など十三点の展示は来年一月六日まで、図書館三階文学資料コーナーで。入場無料。

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