残り2週間…法廷で惨敗続きのトランプ氏もはや諦めムード「最高裁はムリか」

2020年12月1日 06時00分
29日、米ワシントンのホワイトハウスの敷地を孫たちと歩くトランプ大統領=ゲッティ・共同

29日、米ワシントンのホワイトハウスの敷地を孫たちと歩くトランプ大統領=ゲッティ・共同

  • 29日、米ワシントンのホワイトハウスの敷地を孫たちと歩くトランプ大統領=ゲッティ・共同
 【ワシントン=金杉貴雄】トランプ米大統領は11月29日、FOXニュースの電話インタビューで、大統領選で不正が行われたとの主張を繰り返しつつ「(訴訟を)最高裁に持ち込むのは難しい」と語り、民主党のバイデン次期大統領の勝利を覆す逆転の策はなくなりつつあるとの認識を示した。法廷闘争は惨敗続きで、各州で選ばれた選挙人が公式に投票する日が2週間後に迫っている。

◆主張に説得力なし

 トランプ氏はインタビューで、既に死亡した人の名前で投票があったなどと強調し「大規模な不正があった」と主張。「完全に詐欺で私たちが簡単に勝った」「バイデンが8000万票も獲得する方法はない」などと訴えた。ただ、陣営はこうした主張について説得力のある根拠を示していない。
 ペンシルベニアの連邦地裁は21日、不正を訴える陣営の主張を「法的根拠がない推測」と一蹴。「『フランケンシュタインの怪物』のように場当たり的に縫い合わされたもの」とまで非難した。陣営は控訴したが、連邦高裁もトランプ政権で任命された判事らがわずか数日で棄却した。連邦最高裁に持ち込まれるかどうかも決まっていない。

◆身内もそっぽ

 法廷闘争での成果はほぼゼロだ。ミシガン、ジョージア、アリゾナ、ネバダなどでも次々と敗訴していて、CNNテレビによると、トランプ陣営が勝訴したのはごく少数の票を巡る2件のみで、棄却や取り下げとなった訴訟は30件以上に上る。ジョージア、ウィスコンシン両州の再集計でも結果は変わらなかった。
 共和党が多数の各州議会がバイデン氏勝利の選挙結果を無視しトランプ氏を勝者とする選挙人を任命することを陣営は期待したが、呼応する動きはない。ペンシルベニアやミシガンなどの州は既にバイデン氏勝利の選挙結果を承認。12月上旬までに全州が承認期限を迎える。
 各州で承認された選挙結果に基づき選ばれた選挙人は、12月14日に各州で公式投票を行う。バイデン氏勝利がそこで正式に確定すればトランプ氏は退任には応じる考えを示しているが、不正は訴え続けるとみられる。

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