新型コロナの専用病床がひっ迫「がん手術の制限現実に」 千葉県、東葛北部の使用率は74%

2020年12月2日 12時18分

千葉県庁

 千葉県に新型コロナウイルス対応を助言する対策連絡会議の専門部会有志が一日、県庁で記者会見し、感染拡大が深刻な東葛北部で、コロナ専用病床の使用率が74%(十一月末現在)に上ることを明らかにした。現在フェーズ3(七百五十床)の医療提供体制について、千葉大の山本修一副学長は、「フェーズ4(千二百床)に上げざるを得ない状況が刻々と迫っている」と訴え、県民へ感染対策を呼び掛けた。 (中谷秀樹)
 県内全域の病床使用率は44%だが地域格差が顕著となっている。連絡会議の資料によると、東葛北部(松戸、柏、我孫子、流山、野田の六市)は病床数百四十七に対し、百八床が埋まっている。千葉市も八十九床のうち五十二床で受け入れて使用率は58%。県内九圏域で、百六十床と最も病床数が多い東葛南部(浦安、市川、船橋、鎌ケ谷、習志野、八千代の六市)も七十五床で使用率は47%。最も使用率が低いのは、君津の8%で安房は9%。
 連絡会議は、県内で十一月に五件発生した高齢者施設のクラスター(感染者集団)が感染者急増の一因と指摘。千葉大医学部付属病院の猪狩英俊・感染制御部長は「クラスターは施設も駄目にし、医療機関も疲弊させる」と述べた。
 山本副学長は「通常診療とコロナ診療の両立が危うくなる。がんなどの命に関わる手術の制限が現実問題として起こりうる」と指摘。「県民も想像力と行動力で感染対策をしっかりしてほしい」と呼び掛けた。

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