香港「リンゴ日報」創業者・黎智英氏、詐欺容疑で起訴 拘束長期化か 

2020年12月4日 06時00分

3日、香港で収監される黎智英氏=AP・共同

 【上海=白山泉】香港警察の国家安全部門は2日、蘋果日報(アップル・デーリー)創業者で民主活動家の黎智英(ジミー・ライ)氏を詐欺の疑いで逮捕、起訴した。裁判所は3日、逃亡の恐れがあるとして保釈を認めなかった。次回の審理が行われる来年4月まで収監される可能性が高い。
 前日には、民主活動家の周庭氏や黄之鋒氏が違法集会を扇動した罪で禁錮の実刑判決を受けたばかり。香港国家安全維持法(国安法)を制定するなど中国、香港両政府が香港の統制を強める中で、国際社会に香港の窮状を訴え続けていた民主活動家が相次いで収監されている。
 黎氏は8月、外国勢力と結託して国家の安全を脅かしたとして、周氏らとともに国安法違反の疑いで逮捕された。これまで保釈が認められていたが、今月2日に再出頭した際に新たに詐欺罪での起訴が告げられた。黎氏と同社幹部の計3人は、2016年から今年5月にかけて、事務所を契約とは異なる用途で使用していたとされる。
 国安法違反では今年10月末までに29人が逮捕され、3人が起訴されている。黎氏や周氏は国安法ではまだ起訴されていないが、今後、起訴されれば拘束が長期化する恐れがある。29人の中には、台湾に逃亡を図って中国当局に逮捕され、深圳市で拘束されている李宇軒氏も含まれる。

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