コロナ退散 祈りの舞 人間国宝 梅若実、藤舎名生、大倉源次郎が初共演 20日に国立能楽堂

2020年12月4日 07時23分

公演に向け意気込みを語る 梅若実=東京・国立能楽堂で

 能楽シテ方観世流の梅若実(72)、横笛の藤舎名生(とうしゃめいしょう)(79)、能楽小鼓方大倉流十六世宗家の大倉源次郎(63)の人間国宝三人が二十日午後六時から、東京・国立能楽堂で初共演する。
 公演のタイトルは「除災招福 疫病沈静 災害復興 国土平安平穏 祈念 三人の国宝『〜祈り〜』」。新型コロナウイルスの感染拡大、水害などの自然災害といった被害に対し、能楽界と邦楽界を代表する重鎮の三人が祈りを捧(ささ)げ、荒ぶる神を演奏や演技で鎮め、国の弥栄(いやさか)を祈念する。
 実は、名生、源次郎とはよく知る間柄で、たびたび共演もしてきたが、三人そろっての公演は初めて。「『何かできないか』という話になった」といい、日本の古典を背負う三人が「責任を持つ会をやろう」と、企画が出来上がった。
 公演では、コロナ禍に苦しむ人々の救済に向けて、「アベ・マリア」の曲に合わせて創作舞「祈り」を上演する。実は「人間に向かって、自然に向かって、舞いたい。一秒でも二秒でも、お客さまに何かを感じていただけたら」と話す。ほかに、名生の横笛演奏など三演目が予定されている。
 今年を振り返り、「役者や演奏者は『場』がないとどうにもならない」ことを実感したという。コロナ収束の兆しは見えないが、「古典は、人間がつくったもの。人間が(コロナの壁にぶつかって)懸命になることで、新しい道が開ける」と前向きにとらえる。
 サンライズプロモーション東京=(電)0570・00・3337。 (山岸利行)

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