菅首相が就任以来2度目の会見 コロナ対応、学術会議、桜を見る会問題で従来の主張繰り返す 

2020年12月4日 22時59分

臨時国会が事実上閉会し、記者会見する菅首相

 菅義偉首相は4日夜、官邸で就任以来2度目となる記者会見を行った。新型コロナウイルス感染拡大への政府対応、日本学術会議会員の任命拒否問題、安倍晋三前首相が主催した「桜を見る会」前日の夕食会の費用負担問題などで従来の主張を繰り返した。臨時国会は5日、閉幕する。

◆コロナでは新たな地域での事業停止拡大に踏み込まず

 首相は、コロナ禍での観光支援事業「Go Toトラベル」について「地域の情勢を踏まえ、都道府県知事の意見を聞きながら国が判断する」と指摘。東京都など新たな地域での事業停止拡大には踏み込まなかった。経済回復を重視する観点から、現行で総額3兆円の地方創生臨時交付金を1兆5000億円増額する方針などを表明した。

◆「桜を見る会」では安倍氏の国会招致や再調査に消極的


 「桜を見る会」の夕食会を巡っては、安倍氏の後援会が参加者費用の一部を負担していた疑惑を東京地検特捜部が捜査している。首相は「必要があれば、私自身が安倍氏に確認しながら国会で答弁してきた」と説明。野党が求める安倍氏の国会招致や疑惑の再調査には消極的な姿勢を示した。
 官房長官当時の国会答弁と事実が違っていた場合の対応に関しては「国会で答弁したことに責任を持つことは当然だ」と述べるにとどまった。

◆学術会議の任命拒否「悪しき前例を打破したい」

 日本学術会議の会員任命拒否については「縦割り、既得権益、悪しき前例主義を打破したい。学術会議も新しい方向に向かった方が良いと考え、自ら判断した」と、改めて持論を展開した。学術界などに反発が広がったことには「かなり(大きな反発に)なると思っていた」と話し、想定通りだったとした。

◆「官房長官が1日2回会見しているのは日本だけ」

 官邸での会見開催が2回にとどまっていることには「官房長官が1日2回、会見している。これは世界主要国でも日本だけと言ってもいい。私自身も機会がある時にぶら下がりなどでメッセージを発出している」と主張し、会見の機会を増やすことには慎重だった。(上野実輝彦、木谷孝洋)

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