「魔の7歳」小学生の事故防ぎたい…ホンダ・エンジニアの熱意、かわいい小型ロボに 通学路の危険震えて通知

2020年12月5日 07時11分

ランドセルの左肩に「Ropot」を装着して下校する男子児童=いずれも和光市で

 和光市と本田技術研究所(同市)は同研究所が開発した小型ロボットを使い、通学路に不慣れな小学1年生を交通事故から守るための実証実験を行っている。今月11日まで。同研究所は児童や保護者らの意見も聴いて効果を検証し、商品化を判断するとしている。 (加藤木信夫)

専用アプリを入れたスマホには、児童の歩行経路のほか、登録地点で一時停止したかどうかも「○×」で表示される

 「Ropot(ロポット)」と名付けられたロボットは手のひらサイズ。実験には同市立下新倉小学校の一年生二十五人が協力し、十一月下旬から約二週間、登下校時にランドセルの肩の部分に着けている。
 保護者はスマートフォンに専用アプリを入れ、事前に交差点など通学路にある危険箇所を登録。衛星利用測位システム(GPS)機能を使い、児童が登録地点に差しかかるとロボットが振動して注意を促す。また、ロボットにはセンサーが内蔵されており、自動車が後方から接近すると振動で知らせる。
 実際にロボットを着けて下校した男子児童(6つ)は「交差点で止まらないとブルブルし続けて教えてくれる。格好良いし、これからも持って歩きたい」。付き添った母親は「一人で帰るときの事故防止につながると思う」と期待を寄せた。
 同研究所は、小学一年生を含む七歳児の交通事故による死傷者数が、他の年齢よりも極端に多いというデータに注目。チーフエンジニアの桐生大輔さん(42)は「私の子どもも同年代だったので、重くとらえた。自動車メーカーの立場から何ができるか考えた」と開発の経緯を振り返る。
 当初は今より二回りほど大きかったが、児童の負担にならないよう、ランドセルに装着できるサイズにまで小型化。重量は非公開だが「スマホ程度」という。デザインも工夫し、「児童が毎日持ちたいと思える、かわいいデザインを目指した」と桐生さん。ロボット前面には目のような模様が表示され、児童が登録地点で立ち止まると笑って見えるようにした。
 同研究所は実験終了後、児童と保護者にヒアリングやアンケートを行い、感想や事故防止の効果を検証することにしている。

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