2019・音楽 休止発表 衝撃の「嵐」

2019年12月30日 02時00分

Official髭男dism

 人気グループが活動休止を突然発表し、国内外に衝撃が広がった。インターネット配信の普及で、音楽性の高い曲がヒットチャートの上位に。クラシックでは、若手が世界の舞台で輝いた。
 ▽穏やかな顔
 嵐が一月、二〇二〇年末での活動休止を発表した記者会見は、メンバーが穏やかな顔で語り、笑顔も見られた。「自由な生活がしてみたい」とリーダー大野智が一七年にメンバーに伝え、話し合いを重ねて決めたと話した。
 一六年のSMAP解散や一八年の安室奈美恵引退に続き、今年は西野カナも活動を休止。ネット上に芸能情報があふれ、ファンの思いも交錯する中、スターが区切りをどう付けるかも問われた。

米津玄師(Photoby山田智和)

 CDアルバムの年間生産枚数は一八年に一億枚を下回り、音楽配信のストリーミングが普及した。米津玄師(よねづけんし)「Lemon」や、あいみょん「マリーゴールド」、Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)「Pretender」が今年を代表するヒット曲に。

人気が再燃した「クイーン」

 CD売上枚数の多いアイドルが先導してきた、従来のヒット曲の傾向に変化が見られた。個性や力のあるシンガー・ソングライターらが楽曲主体で支持を集め、チャート上位の常連に。昨年公開された映画の大ヒットで、一九七〇~八〇年代に活躍した英バンド「クイーン」の人気が再燃した。

吉田都

 ▽吉田都が引退
 クラシック界で今、最も勢いがあるクルレンツィスが率いるムジカエテルナが初来日。鮮烈な演奏で聴衆を沸かせた。オペラは、新国立劇場が作曲家の西村朗らに創作を委嘱した新作「紫苑(しおん)物語」や、同劇場と東京文化会館による共同制作で著名な演出家アレックス・オリエが手掛けた新演出「トゥーランドット」など意欲作も目立った。
 来年、新国立劇場の舞踊芸術監督に就任する世界的バレリーナ吉田都が現役を引退。熊川哲也は、主宰するKバレエカンパニー創設二十年を記念して「マダム・バタフライ」など新作二本を発表し、気を吐いた。
 世界三大音楽コンクールの一つ、チャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で藤田真央が二位に入賞、ミュンヘン国際のチェロ部門で佐藤晴真が、ブザンソン国際指揮者コンクールで沖澤のどかが優勝するなど受賞の快挙が相次いだ。
 ▽鬼籍
 ロック歌手内田裕也、遠藤ミチロウ、ソプラノ歌手佐藤しのぶ、作詞家千家和也、フランスの作曲家ミシェル・ルグラン、米ミュージシャンのドクター・ジョン、ボサノバの父ジョアン・ジルベルト、指揮者マリス・ヤンソンスが世を去った。

◆ストリーミング年間再生数集計 オリコン、初発表

 音楽情報会社オリコンは、定額制聴き放題でユーザーを増やしているストリーミングによる音楽配信の再生数を集計した「年間ストリーミングランキング」を初めて発表した。ロックグループOfficial髭男dismの「Pretender」が1億600万回超の再生で1位となった。
 2位は昨年もヒットしたあいみょんの「マリーゴールド」、3位はロックグループKing(キング) Gnu(ヌー)の「白日」だった。
 昨年から発表対象となった音楽配信のダウンロード(DL)は、米津玄師の「Lemon」が107万5000DLで、2年連続1位。2位も米津の「馬と鹿」が入り、3位はあいみょんの「マリーゴールド」が続いた。
 シングルCDの年間売り上げは、AKB48が10年連続で1位。「サステナブル」が141万枚を記録、2位もAKBの「ジワるDAYS」。4位の乃木坂46「夜明けまで強がらなくてもいい」までがミリオンヒットとなった。
 アルバムは嵐のベスト盤「5×20 All the BEST!!1999-2019」が210万枚の大ヒット。2位は同じくジャニーズ勢のKing & Prince、3位に乃木坂46が続いた。
 音楽のDVDとブルーレイはいずれも、嵐のビデオクリップを収めた作品が1位に輝いた。嵐はCDと配信、DVDとブルーレイを合わせた総売上金額が203億3000万円を記録し、アーティスト別でも年間1位だった。 (藤浪繁雄)

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