群馬の絹 歌舞伎を装飾 高崎市金古町・群馬県立日本絹の里で特別展 14日まで

2020年12月7日 07時10分

豪華な衣装の黒ビロード地雲龍模様四天(左)=高崎市で

 高崎市金古町の群馬県立日本絹の里で、絹と歌舞伎の関わりを紹介する特別展「江戸の押絵(おしえ)羽子板と上州の歌舞伎文化」が開かれている。県の重要文化財(重文)に指定されている歌舞伎の衣装や色鮮やかな羽子板など計約100点が出品されている。14日まで。 (市川勘太郎)
 群馬県内では江戸幕府が一七一三年に「養蚕奨励の御触書」を出したことなどから、養蚕や製糸が盛んになる。養蚕農家が安定した収入を得られ、経済的に余裕がある農家が増えたことで、江戸で人気があった歌舞伎が広がった。農民が舞台を作り演じる農村歌舞伎(地芝居)が発展し、渋川市の「上三原田(かみみはらだ)の歌舞伎舞台」など最盛期には六十カ所以上に舞台ができた。
 旧富士見村(現前橋市)の横室地区に伝わる地芝居で使った衣装では、県重文の五点を展示。このうち江戸時代の「黒ビロード地雲龍模様四天」は立体感ある刺しゅうで龍が表現されている。実際に着用した際の戦後の写真もパネルで紹介している。
 押し絵羽子板は江戸時代に発達した歌舞伎の名場面や俳優の姿を絹糸などを使い装飾した羽子板。押し絵羽子板職人で東京都名誉都民の初代西山鴻月(こうげつ)さん(一九二一〜二〇一四年)が息子の二代目西山鴻月さんと制作した名品約六十点を展示している。
 絹の里の竹内美里ディレクターは「養蚕農家と歌舞伎のつながりを知ってもらい伝統文化の良さを感じてほしい」と話す。
 開館は午前九時半〜午後五時。火曜休館。観覧料は一般二百円、高校・大学生百円、中学生以下無料。問い合わせは絹の里=電027(360)6300=へ。

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