エリザベス女王も接種へ? イギリスでコロナワクチンの接種開始 日米欧で初の実用化

2020年12月8日 21時05分
8日、英中部コベントリーの病院で、最初にワクチン接種を受けたマーガレット・キーナンさん(左)=AP

8日、英中部コベントリーの病院で、最初にワクチン接種を受けたマーガレット・キーナンさん(左)=AP

 【ロンドン=藤沢有哉】英国で8日、米製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まった。ジョンソン首相はツイッターで、開発に携わった科学者らへの感謝を表明した上で「われわれは一緒にウイルスを打ち負かす」と投稿。コロナ禍の転機到来への期待を示した。

◆第1号は90歳女性「最高のプレゼント」

 英BBC放送によると、最初に接種を受けたのはマーガレット・キーナンさん(90)。英中部コベントリーの病院で接種されたキーナンさんは来週に誕生日を迎えるという。「最高の誕生日プレゼント。今年の大半を1人で過ごしたので、新年は家族や友人と過ごしたい」と語った。
 ワクチンは1人につき2回の接種が必要で、英政府は当面分として80万回分を確保。国内の病院約70カ所が接種の準備を進めたといい、介護施設の入所者と職員、80歳以上の高齢者、医療従事者らを優先して接種する。ハンコック保健相は接種の開始に「ウイルスに脆弱ぜいじゃくなすべての人に接種できれば、われわれは前へ進める」と期待した。

◆国民の2割以上は「信頼しない」

 ただ、ワクチンに懐疑的な国民も少なくない。世論調査会社ユーガブの7日の発表によると、今回のワクチンを「全く信頼しない」が調査対象の9%、「あまり信頼しない」も14%に上った。ハンコック氏は接種を呼びかけるため、テレビで公開接種を受ける考えを示唆しており、エリザベス女王(94)が接種を受けるとの報道もある。
 英政府はファイザーと4000万回分の供給を受けることで合意しており、今月2日に使用を承認した。

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