東京都、新車販売「2030年までに脱ガソリン車」へ 小池知事が方針
2020年12月9日 10時00分
東京都の小池百合子知事は8日の都議会代表質問で、都内で新車販売される乗用車について、2030年までにガソリンエンジンだけの車をなくし、すべて電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)などの「非ガソリン車」(電動車)にする新たな目標を明らかにした。「100%非ガソリン化することを目指して、世界の潮流を牽引 していく」と述べた。(岡本太)
◆2輪車は35年までに
ガソリン車を巡っては、経済産業省が30年代半ばまでに国内での新車販売をゼロにする目標を設ける方向で調整しており、都の乗用車の目標は、国の方針を前倒しする内容。都は都内で新車販売される二輪車についても、35年までにすべて「非ガソリン化」とする目標を掲げた。
都によると、現在都内で新車販売される乗用車のうち非ガソリン車は、HVを中心に約4割。価格の高さなどが普及のハードルとなっており、都は購入者やメーカーなどへの支援などについて検討する。販売規制については、都は「最後の手段」として現時点では慎重な見方を示している。
◆EV界のF1「フォーミュラE」招致も
また小池知事は、EVのF1といわれるレース「フォーミュラE」など世界的な大会の都内開催を目指すと言及。「象徴的な取り組みを通じて(EV普及の)ムーブメントを起こしていきたい。国や自動車メーカーなどと連携して、新たな産業の革命とも言える自動車などのゼロエミッション化を、強力に推し進める」と述べた。
都は昨年、2050年までに都内の二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガス排出量を実質ゼロにする目標を発表。菅義偉首相も今月、国内について同様の目標をあらためて表明している。
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