JAあがつま 加工品4000袋を自主回収 殺虫剤成分、基準の7倍検出

2020年12月9日 07時54分
 群馬県東吾妻町のあがつま農業協同組合(JAあがつま)が生産した乾燥加工品から、食品衛生法に基づく基準の約七倍という殺虫剤成分「プロペタンホス」が検出され、生姜(しょうが)などに関連する五商品、計約四千袋を自主回収していることが八日、JAへの取材で分かった。JAは「検出値は微量のため健康への影響はないとみられ、健康被害の報告は現時点ではないが、ご心配とご迷惑をお掛けして心よりおわびします」と謝罪している。 (菅原洋)
 県などによると、自主回収しているのは「生姜粉末」(一袋五十グラム)、「生姜糖」(同二百二十グラム)、「桑の葉粉末」(同八十グラム)、「七福茶」(同二百グラム)、「J−herb どくだみ」(同十五グラム)。対象商品の賞味期限は十一月一日〜来年八月三日。
 JAによると、約四千袋のうち、生姜の関連品が多くを占めている。夏ごろに中之条町の加工場で生産し、吾妻郡内の直売所や県内の「道の駅」などで五百〜千円程度で販売された。
 JAが八月に自主検査した結果、生姜粉末と桑の葉粉末などから「プロペタンホス」が一キロ当たり約〇・〇七ppm検出された。このため、生産を中止しており、二つの粉末が入る生姜糖や七福茶なども含めて回収することにした。
 「プロペタンホス」を含む殺虫剤は有機リン系で、ゴキブリやダニなどの害虫に高い致死効果がある。JAが外部の業者に委託して加工場内を防虫駆除した際、殺虫剤成分が乾燥機に付着して残留したとみられる。JAは業者を含めて再発防止策を検討している。
 JAが県に事態を届け出たのは十一月になってから。JAは「殺虫剤成分は一度検出されてから、その後にされなかったりして、多数の検査を慎重に進めているうちに届け出や告知が遅れてしまった。この点もおわびします」と重ねて謝罪している。
 JAは回収した商品には返金する。問い合わせは農林産加工場=フリーダイヤル(0120)755513=へ(平日の午前八時半〜午後五時)。

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