東京から世界発信 文化と教養の共有へ…季刊誌創刊

2020年12月9日 08時05分
 経済のグローバリズムではなく、文化と教養の世界的な共有を目指す東京発の季刊誌「esperanto(エスペラント)」=写真=が15日に創刊される。「地球市民のためのカルチャーマガジン」とうたい、すべて英語で編集される。
 編集長は東京・日本橋横山町に事務所を構える編集者の菅付雅信さん(56)。香港やフランスなど多様な国籍のスタッフで編集にあたり、タイトルも、19世紀にポーランドの言語学者ザメンホフが世界平和を願い創案した「エスペラント語」の精神を継承したいと、名付けた。
 東京や北京など各地のアーティストたちがお薦めの本や映画などを紹介するほか、創刊号では「世界政府の作り方」を特集。フランスの経済学者ジャック・アタリ氏など世界的な知識人4人に、国連以上に機能できる民主主義的な行政組織のアイデアについてオンラインでインタビューした。

「エスペラント」の菅付編集長(前列中央)ら編集スタッフ=瀧本幹也さん撮影

 新型コロナウイルスの影響で海外渡航が困難になり、計画そのものも頓挫しかけたが「こんな時期だからこそ出そう」と話し合ったという。
 菅付さんは「コロナで苦しんだ今年ほど、世界中の人々が共通の体験をした年はない。ナショナリズムを乗り越えるのは簡単なことではないが、そろそろ国を超えたよりよい何かを真剣に模索してもいい」と話した。
 創刊号は1万部を出版、7割を海外で販売する。A4変形で88ページ。1500円(税別)。 (中山洋子)

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