アメリカ連邦取引委員会、Facebookを独占禁止法違反の疑いで提訴 Instagram、WhatsAppの事業分割求める

2020年12月10日 10時53分
米フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者=2013年1月、AP

米フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者=2013年1月、AP

 【ワシントン=白石亘】米連邦取引委員会(FTC)は9日、米フェイスブック(FB)を反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いで首都ワシントンの連邦地裁に提訴した。独占的な地位を不当に維持するため、競争を阻害する企業買収を行ったとしており、提訴には48の州・地域の司法当局も加わった。
 FTCの発表によると、FBは将来、自社の脅威になりそうなライバル企業を標的に買収を計画。2012年に写真共有アプリ「インスタグラム」を、14年にはメッセージアプリ「ワッツアップ」を買収した。
 この結果、FBは会員制交流サイト(SNS)市場を独占しているとして、FTCは「公正な競争を妨げ、消費者の選択肢を減らし、広告主が競争から得られる恩恵を奪った」と批判。インスタとワッツアップを事業分割するなどの是正措置をFBが取るよう裁判所に要求した。
 一方、FBのジェニファー・ニューステッド副社長は声明で、FTCが買収当時の審査で認めた案件だと反論し「成功したビジネスを罰するために独禁法があるのではない」と訴えた。
 GAFAと呼ばれる米巨大IT企業を巡っては、司法省が10月、グーグルを独禁法違反の疑いで提訴したばかりで、ネットで基盤となるサービスを提供するプラットフォーマーへの監視の目が強まっている。米メディアは州当局がグーグルに対し、新たな訴訟を検討していると報じている。

関連キーワード

PR情報

国際の新着

記事一覧