「外すべき者(副長官から)」 杉田氏が学術会議の除外候補を伝達、公文書に明記

2020年12月12日 06時00分
 日本学術会議の新会員任命拒否問題を巡り、杉田和博官房副長官が学術会議を所管する内閣府に対し、任命時に除外する候補者を伝達したことを示す公文書が存在することが11日、明らかになった。政府が参院予算委員会の理事らに提示した内閣府の公文書に「外すべき者(副長官から)」と明記されていた。杉田氏の関与は菅義偉首相が既に認めているが、公文書でも裏付けられた。

黒塗りにされた部分の上に書かれた「外すべき者(副長官から)」の文字

 政府が提示したのは、首相の決裁に至るまでの過程で作成された一連の公文書。立憲民主党の蓮舫代表代行が要求していた。100ページ超ある文書の1枚に「外すべき者(副長官から) R2・9・24」との手書きがあり、下の部分が黒塗りにされていた。
 政府は参院予算委理事懇談会で、文書は内閣府が作成したもので、「副長官」は杉田氏であることを認めた。黒塗り部分は「人事に関すること」として具体的な内容を明らかにしなかった。野党は任命拒否された6人の名前や肩書が記載されているとみている。
 文書にある今年9月24日は、学術会議側から推薦された105人の新会員候補のうち、6人を除いた99人を任命する内容の決裁文書を、内閣府が起案した日に当たる。
 野党は、任命拒否の理由や経緯を当事者にただす必要があるとして、予算委での閉会中審査と杉田氏の招致を求めた。与党は応じない方針。(横山大輔)

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