中止の歌舞伎公演をユーチューブで公開 国立劇場や松竹

2020年4月24日 02時00分

「義経千本桜」より。尾上菊之助の(左から)狐忠信、いがみの権太、新中納言知盛(国立劇場提供)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となった歌舞伎の動画をユーチューブで無料公開する動きが相次いでいる。東京・国立劇場、松竹が無観客で収録した動画を配信している。
 国立劇場は、三月歌舞伎で上演予定だった「義経千本桜」をA(鳥居前、渡海屋(とかいや)、大物浦(だいもつのうら))、B(椎(しい)の木、小金吾討死(こきんごうちじに)、鮓屋(すしや))、C(道行初音旅(みちゆきはつねのたび)、河連法眼館(かわつらほうげんやかた))の三つに大別。プログラムごとに配信している。三十日まで。
 尾上菊之助が、狐忠信(きつねただのぶ)、いがみの権太、新中納言知盛の三役に挑んだ。「三役をやるのが夢だった」と意気込んでいたが、公演は中止。無料公開にあたり「出演者、スタッフは上演に望みをつないで稽古に励んでまいりました」とし、「カメラの向こうにお客さまがいらっしゃることを思い描きながら、精いっぱい演じたので、インターネットでお楽しみいただけたら幸いです」とコメント。「再びこの三役を演じる機会をいただき、お客さまの前で上演したいと念願しております」と思いを語った。
 松竹は、「三月大歌舞伎」昼の部、夜の部の全演目を配信している。松本白鸚、松本幸四郎親子が、生き別れた親子を演じる「伊賀越道中双六(いがごえどうちゅうすごろく) 沼津」、中村吉右衛門、片岡仁左衛門、中村梅玉の顔合わせによる「新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)」など。二十六日まで。
 「明治座三月花形歌舞伎」出演者の座談会も配信中で、中村勘九郎、中村七之助らが公演への思いなどを語っている。二十六日まで。 (山岸利行)

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