横須賀市がレンガドック保存へ 住友重機から寄付の旧浦賀工場2.7ヘクタール

2020年12月12日 07時18分

横須賀市に寄付されるレンガドック周辺の敷地=横須賀市で

 横須賀市は十一日、住友重機械工業の旧浦賀艦船工場(浦賀四)の敷地約十ヘクタールのうち、現存する国内最古級のレンガ造りドック周辺の約二・七ヘクタールが寄付されると発表した。同工場は「浦賀ドック」の愛称で親しまれたが二〇〇三年に操業停止。市はレンガドックの保存を住重に要望していた。
 同工場は一八九七年に地元の有力者らが出資し、江戸幕府の浦賀造船所跡地に設立した「浦賀船渠(せんきょ)株式会社」が源流。軍艦や貨物船が建造されてきた。
 レンガドックは九九年に完成し、長さ百三十六メートル、幅十七メートル、深さ九メートル。海水を出し入れできるドライドックとしては国内で唯一残るレンガ造り。工場の操業停止後、住重はレンガドックの活用方法などを検討していた。
 市によると、今年二月に住重から寄付の打診があり、四月下旬に方針を決定。今月に入って正式な申し入れがあり、来年三月の契約締結を目指す。
 市は今後、活用方法を検討する。記者会見した上地克明市長はレンガドックを保存し、集客のための環境整備をする考えを示し「市民に愛され、全国に誇れる施設にしたい」と述べた。
 住重の担当者は本紙の取材に「レンガドックは歴史的価値が高く、後世に長く残してほしい。浦賀地区と市の活性化の一助になれば」と話した。(村松権主麿)

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