<目指せ!47都道府県 コンパスの民謡紀行>  佐賀「岳の新太郎さん」の巻

2020年4月24日 02時00分

中島(右)です。西本(左から2人目)です。ナイツの塙さん(左)、土屋さん(左から3人目)には大変お世話になっております!

 中島和彦(中)、西本宏一(西) どーも、コンパスです。
 中 漫才師なのに何故民謡を?と、よく聞かれますね。
 西 漫才だけじゃなく、芸に幅を持たせようと私が言いました。
 中 自分だけの手柄みたいに言うなよ!
 西 僕は自ら三味線を始め、あなたはナイツ塙(宣之)さんに後押しされ渋々。
 中 誤解を招くから! 決め手にはなりましたけど。塙さんがいなかったら、今ごろ漫才協会に僕らはイナイ。
 西 イナイツ?
 中 言ってません(笑)。とにかく公私ともにお世話になってます。
 西 今日はそんな塙さんの育った佐賀県、兄はなわさんの曲「佐賀県」をご紹介。
 中 しないわ! 佐賀県で一番慕われる民謡「岳(たけ)の新太郎さん」をご紹介します。県南端、太良町(たらちょう)の民謡です。江戸時代中期に流行したザンザ節の一つで、ザンザ節は伊勢神宮の木挽(こび)き唄が元。歌詞は地元に伝わっているものですが、旋律はこのザンザ節です。
 西 ところでこの岳新ってのは誰なの?
 中 勝新太郎みたいな略し方するなよ! 岳の新太郎は多良岳(たらだけ)(標高九八三メートル)の頂にある金泉寺の寺侍です。
 西 別名、盲目の座頭市。
 中 まだ勝新だわ! じゃなく、新太郎は端正な顔立ちの美男子で、この曲は彼への歌によるラブレターといわれてます。
 西 人ごととは思えない。
 中 どこがだよ! とにかく新太郎のモテっぷりが詰まった歌詞です。当時の多良岳は女人禁制で、新太郎が月に何度か、里に用事で下りてきた時が唯一会えるチャンス。
 西 LINEしたら?
 中 昔の話なんだよっ! で、一番の歌詞に新太郎が来た時は、千の灯籠をともして足元を明るくしよう。
 西 はいはい、モテますね。
 中 二番に、帰る時は道に水をまいて滑りやすくして、少しでも長くとどめていたい。
 西 あっそう。
 中 三番に、こんなに思いを寄せているのに高い木の熟した柿のように届かない人だって。
 西 ふーん。
 中 囃子(はやし)にザンザザンザとありますが、太良町内の道の駅にある新太郎の銅像に説明があるんです。
 西 今は簡単に会えるんかい。
 中 多良岳から下る道中の水車がたてるザアザアという音と、新太郎にときめく娘たちの恋心のざわめきをかけたと。
 西 大してかかってない!
 中 さっきから嫉妬がひどいな! 今は地域の皆さまが集まる食事やお酒の席で楽しく歌うみたいです。すてきな民謡!
 西 確かにすてきです! ナイツの塙さん。
 中 岳の新太郎さんね!(笑)

佐賀県太良町の道の駅にある「岳の新太郎さん」の銅像。いい男です!(同町観光協会提供)

◆岳の新太郎さん(佐賀県民謡)

岳の新太郎さんの下らす道にゃ
アラ ザーンザ ザンザ
金(かね)の千灯籠ないとん 明かれかし
※色者(いろしゃ)の粋者(すいしゃ)で気はザンザ
アラ ヨーイヨイヨイ ヨーイヨイヨイ
岳の新太郎さんの上らす道にゃ
アラ ザーンザ ザンザ
道にゃ水ふりかけ滑らかせ
(※繰り返し)
岳の新太郎さんな 高木の熟柿(じゅくし)
アラ ザーンザ ザンザ
竿(さお)じゃ届かぬ 登りゃえぬ
(※繰り返し)

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