水虫薬服用で1人死亡 福井の製薬会社「小林化工」社長が謝罪

2020年12月12日 14時22分

睡眠導入剤が混入していた爪水虫の治療薬を服用した患者が亡くなり、謝罪する小林化工の小林広幸社長(中)ら=12日午後、福井県あわら市で

 福井県あわら市の製薬会社「小林化工」が製造した爪水虫などの治療薬に睡眠導入剤の成分が誤って混入し、服用した患者1人が死亡した問題で、同社の小林広幸社長は12日、報道陣の取材に応じ「重大な過失を犯したことを深くおわび申し上げる。責任を痛感している。会社全体で償っていく」と謝罪した。

◆入院中の70歳女性、因果関係を調査中

 同社によると、死亡したのは、首都圏の病院に入院していた70代女性。睡眠導入剤「リルマザホン塩酸塩水和物」が誤って混入した経口抗真菌剤イトラコナゾール錠50「MEEK」(ロット番号T0EG08)を服用した。同社が死亡との因果関係を調査中。
 イトラコナゾール錠50「MEEK」はジェネリック医薬品。小林社長は「ジェネリックの信頼に大きな影響を与え、深く反省しています」と述べた。

◆健康被害133件中、34件が救急搬送・入院、車の事故16件

 同社や県によると、健康被害が報告された133件のうち、救急搬送・入院が確認されたのは34件だった。服用者の車などの運転による事故は16件発生したという。
 県は9日、同社工場に立ち入り、混入の経緯などを聞き取るなどし医薬品医療機器法違反に当たるかを調べている。
 同社によると、混入した睡眠導入剤の成分は1錠あたり5ミリグラムで、睡眠導入剤としての通常の最大使用量(2ミリグラム)の2.5倍に当たる。多い人で1日に8錠服用するケースもある。

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