池袋暴走事故「経年劣化でブレーキが作動しなかった」 無罪主張の飯塚幸三被告の弁護側が冒頭陳述

2020年12月14日 12時52分
飯塚幸三被告の公判閉廷後に記者会見する遺族の松永拓也さん(右)と上原義教さん=14日午前、東京・霞が関の司法記者クラブで(共同)

飯塚幸三被告の公判閉廷後に記者会見する遺族の松永拓也さん(右)と上原義教さん=14日午前、東京・霞が関の司法記者クラブで(共同)

 東京・池袋で昨年4月、乗用車が暴走して通行人を次々とはね、松永真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=同(3つ)=が死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた旧通産省工業技術院の元院長飯塚幸三被告(89)の公判が14日、東京地裁で開かれた。無罪主張の弁護側が冒頭陳述で「ブレーキペダルを踏んだが減速しなかった」と指摘した。
 事故原因について、乗用車は10年以上前に購入したとして「経年劣化し、電子部品にトラブルが起きてブレーキが作動しなかった」と、被告には過失がないと訴えた。
 一方、公判後に記者会見した真菜さんの夫拓也さん(34)は、パニックに陥りつつもアクセルペダルを踏んでいないのを確認したと、弁護側が主張したことに「そんなことが現実的にできるのか。信ぴょう性があるか疑問だ」と話した。
 検察側は、事故の約1カ月前の点検で車に異常は確認されず、事故当時もブレーキが踏まれた記録は残っていないと主張している。
(共同)

 池袋暴走事故 2019年4月19日、東京都豊島区東池袋の都道で、旧通産省工業技術院の飯塚幸三元院長(88)が運転する乗用車が赤信号を無視して交差点に進入し、主婦の松永真菜さん=当時(31)=と長女莉子ちゃん=同(3つ)=がはねられて死亡した他、飯塚元院長を含む男女10人が負傷した。

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