「千五郎の会」復活 大曲「釣狐」に意欲 来月20日、喜多能楽堂

2020年2月28日 02時00分

「釣狐」を上演する茂山千五郎(左)と茂山宗彦(桂秀也撮影)

 狂言方大蔵流の茂山千五郎(47)が三月二十日午後二時、東京・喜多能楽堂で第一回「千五郎の会」を開く。大蔵流の名門、茂山千五郎家の十四世当主の千五郎は、襲名後初となる個人の会に「新作や流儀を超えた共演など、実験的な会にしていきたい」と意気込みを語った。
 千五郎家は代々、京都在住の狂言方の家で、江戸初期から上方を中心に栄えた。東京での狂言会は千五郎の祖父(四世茂山千作=一九一九~二〇一三年)の代から約三十年続いたが、主催者の高齢化などを理由に昨年三月で終了した。
 狂言会に尽力していた父の五世千作は昨年死去。千五郎は「『家』の会がなくなるのはもったいない。祖父や父が頑張ってきた会を受け継ぐことが、父への手向けにもなると思い、私個人の会として復活させることにした」と決意を明かした。
 初回は、大蔵弥太郎と大曲「釣狐(つりぎつね)」、大蔵基誠(もとなり)、教義(のりよし)と「三本柱」、茂山七五三(しめ)らの「狐塚」。茂山狂言会=(電)075・221・8371。 (神野栄子)

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