羽子板に厄はねのけ願い 浅草寺境内で17日から「歳の市」

2020年12月15日 07時21分

羽子板市への思いを語る南川美子さん=葛飾区で

 「羽子板市」と親しまれる年末恒例の「歳の市」が十七〜十九日、台東区の浅草寺境内で開かれる。今年は、新型コロナの影響で初めて規模を縮小。職人たちは「厄をはねのける縁起物」と伝わる羽子板にコロナ撃退の願いを込め、出店準備に追われている。 (加藤健太)
 羽子板市の三日間は例年、境内が華やぎ、年の瀬の慌ただしい雰囲気に包まれる。主催する地元の羽子板商組合はコロナ禍で開催に慎重だったが、「その年の話題の羽子板などを目当てに、毎年楽しみにしてくれている人がいる」と、出店、販売数を絞るなど、小規模での開催を決めた。

浅草寺の雷門に掲げられている「歳の市」の看板=台東区で

 葛飾区高砂で「たかさごや南川人形店」を営む南川美子(よしこ)さんは「いつもなら羽子板市に向けて夜通し作業するが、今年はあっという間に作り終わってしまった」とやや寂しげ。長年、手間をかけて品質の高い羽子板を作り、手ごろな価格で販売してきた。「女の子の健やかな成長はもちろん、コロナ禍の世が良くなるようにとの思いで手に取ってもらえたら」と話した。
 組合によると、今年は例年の三割減となる約二十軒が並ぶ。開催時間は二時間縮め、午前九時〜午後七時半。売れ筋は、お土産用は五千円前後、お祝い用は三万〜五万円という。屋外会場だが、マスクを着けて来場するよう呼び掛けている。

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