麻生区の中学校でも「寺子屋」 小学校と同じ「先生」が担当 英語学習中心に支援継続

2020年12月15日 07時27分

顔なじみの寺子屋先生に囲まれて英語を学ぶ男子生徒(右)=麻生区王禅寺東の市立王禅寺中央小・中学校交流棟で

 放課後に子どもたちの学習を支援する「寺子屋おうぜんじ」が、川崎市麻生区の市立王禅寺中央中学校に開校した。「寺子屋先生」は地域住民らで、併設の小学校で先行して始まった寺子屋と同じメンバー。初日の九日は小学生の頃にも通ったという二人の一年生が参加し、「学校の授業とは違って何でも話せる。参加しないのはもったいない」と声を弾ませていた。 (安田栄治)
 市が市内の小中学校で導入を進める「地域の寺子屋事業」の六十二カ所目で、麻生区の中学校では初めて。市教育委員会によると、小中と同じメンバーが先生を受け持つケースは珍しく「子どもたちも安心して参加できる効果がある」とみている。
 「寺子屋おうぜんじ」実行委員会は、地域住民四人でつくり、市立王禅寺中央小学校では二〇一七年に寺子屋を始めた。週に一度、英語学習を中心に支援を続けている。
 私立の中高系列校で四十年間、英語教師を務めた実行委員長の高島健造さん(71)は、「『英語は必要だ』と言われているが、語学力はなかなか身に付かない」と、中学生になっても支援を継続しようと、中学での開校に協力した。
 実行委には親や夫の仕事の関係で海外生活を十数年経験した女性もいて、本場の英語に触れることができる。高島さんは「普段の生活に役立つ英語を教えたい。中学生になれば、今感じていることをきちんと言えるようになる。それを英語で伝えられるようになることを目指したい」と話している。
 新型コロナウイルスの影響で当初の予定より開校が遅れた。初日の参加者も少なかったが、小四から通っていたという男子生徒は、顔なじみの寺子屋先生との再会に「懐かしい先生たちばかり。学校ではできないコミュニケーションがここではできる」とうれしそう。
 和菓子職人になりたいという女子生徒は「私が作ったお菓子を海外の人に英語で紹介できたらいいな」と夢を膨らませていた。

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