丸山、和田地区 断水の恐れ 南房総市、年明けにも 小向ダムの水量激減で

2020年12月15日 07時32分

貯水率が大幅に低下した小向ダムに散水車で給水する南房総市の担当者ら=同市和田町上三原で

 南房総市和田町上三原の小向ダムの水量が著しく減少しているため、市は貯水率が20%を下回った場合、丸山、和田地区の約三千二百世帯を対象に断水することを決めた。十四日午前九時現在の貯水率は30・6%。このまま減少が続けば来年一月六日にも断水を始める。老朽化した水門の交換工事のため、水位を下げたところに記録的な少雨に見舞われた。関係地区で開かれた住民説明会では「ダム工事は必要だったのか」などと批判が相次いだ。 (山田雄一郎)
 市によると、小向ダムは両地区と千倉地区の一部にまたがるエリアに水道水を供給。水門工事のため五月から水位を50%に下げていた。例年十一月は約一八〇ミリの雨量があるが、今年は三七ミリと約五分の一しかなかった。
 今月三日の市渇水対策本部会議で、石井裕市長は「今後二〜三カ月はまとまった降雨が期待できず、このままでは長期にわたり断水せざるを得ない」と危機感をあらわにした。九日からは市職員が散水車数台で別のダムから小向ダムまで水を運び、河川からの取水にも取り組んでいる。当面、貯水率50%を目標とする。一方で市は、丸山、和田地区の住民に風呂やシャワー、洗濯の際、節水するよう訴えている。
 丸山地区の体育館で十一日に行われた説明会には住民約百人が出席した。石井市長はダムの水位を下げたのはやむを得なかったとして、「想定外の雨量の少なさが今回の渇水を招いた」と釈明。住民からは「十分な手洗いができなくなる」と新型コロナウイルスの感染予防に影響が出ないか懸念する声も上がった。

住民説明会終了後、地図で給水区域と断水区域を確認する丸山地区の人たち=南房総市岩糸の丸山体育館で

 県は十四日、渇水対策本部を設置。南房総市からの支援要請に基づき、断水が見込まれる地域の水道使用量の多い施設に、二十一日までに給水車を派遣する応援給水を行う。各家庭への応急配布用として、県と県企業局で備蓄している五万八千本の飲料水(五百ミリリットルペットボトル)を市に無償提供する。

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