<山崎まゆみのようこそ!バリアフリー温泉>京王プラザホテル(新宿) 視聴覚障害者にやさしい

2020年12月15日 08時06分

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 京王プラザホテル(新宿)のバリアフリーに対する取り組みは、今年二月に本連載で取り上げました。二〇一八年に十室を全面リニューアルし、ラグジュアリータイプ三室を新設。「ジュニアスイートツイン」六七・四平方メートル、「ラグジュアリーデラックスツイン」四十七平方メートル、「デラックスツイン」三五・五平方メートルの三タイプ計十三室がバリアフリーも可能になりました。
 高級感あふれるデザインの各部屋にはリクライニング式で、高さも変えられるベッドがあります。広いバスルームもあり、湯船への移乗台やシャワーチェアー、ステップ台も設置=写真<1>。これらの補助器具は、必要とされる方の滞在時のみ設置され、いつもは収納棚に保管されています。一般客でも違和感なく利用できるので、客室稼働率が高いのです。
 先日再訪したのは、全国でも先進的な取り組みをしているバリアフリー温泉の山形県小野川温泉登府屋(とうふや)旅館の遠藤直人社長が同ホテルの視察を熱望されたからです。遠藤社長は「車いすユーザーばかりではなく、視覚障害や聴覚障害のある人への対応がこれほど行き届いているとは」と絶賛していました。

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 例えば、ユニバーサルルームがある階の廊下には、弱視の人にもわかりやすい濃淡がついたじゅうたん=同<2>=が敷いてあります。部屋番号は立体的になっており、触れれば番号がわかります。
 希望に応じて、UDトーク(筆談ボード)が用意され、客室にいながらフロントスタッフと筆談できます。チャイムが鳴ると、室内の各所やバスルームにフラッシュライトが点滅し、バイブレーションも振動します。加えてベッドの横にあるタブレットに「door 来客」と表示されます=同<3>。

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 アメニティーにも工夫があり、はめられている輪ゴムの本数でシャンプー、リンス、ボディーソープを識別できるようになっています。また、補助犬と同室で休むことができますし、ホテル敷地内の屋外には補助犬のトイレもあります。
 コロナの感染拡大が懸念され、遠方への移動が難しくなってきています。一方で都内のホテルは営業面で大変厳しいと聞きます。応援も兼ねて、都内で一泊、旅気分はいかがでしょうか? (温泉エッセイスト)

◆データ

<京王プラザホテル(新宿)> 東京都新宿区西新宿2−2−1 「ジュニアスイートツイン」(1室・2人1室利用1人2万6500円〜)「ラグジュアリーデラックスツイン」(2室・2人1室利用1人2万2800円〜)「デラックスツイン」(10室・2人1室利用1人1万5300円〜)。食事制限については別途相談。電03(3344)0111(代表)

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