20年度の国債発行は100兆円超に 政府が3次補正予算案を決定

2020年12月16日 05時55分
 政府は15日の臨時閣議で2020年度の第3次補正予算案を決めた。8日にまとめた追加の経済対策を行うために19兆円を追加計上し、国の財布「一般会計」からの歳出総額は本年度で175兆円超に膨らんだ。一方、歳入に当たる税収は景気の落ち込みで減る見通し。その穴埋めとして発行する借金(国債)額は単年度で初めて100兆円を超えた。財源の調達を国債に頼る状況が続いている。

◆「Go To キャンペーン」の延長費用を計上

 3次補正は、新型コロナウイルス対策としてワクチンの接種にかかる国費負担分を計上したほか、観光業や飲食業を支援する「Go To キャンペーン」の期限を延長する。この他、大学の研究費を金融商品の運用で捻出するファンドも創設。災害対策を強化する「国土強靱化」関連の経費も計上した。
 「経済対策なら何でもあり」(政府関係者)と上積みされたこれら歳出の原資は、税金や国債でまかなわれる。しかし、本年度は企業業績の悪化で法人税収が大幅に減少しており、政府は税収の見込み額(63兆円)を、当初より8兆円超を下回る55兆円に引き下げた。

◆国債はこれまでの最大の2倍

 3次補正で新たに発行する国債は22兆円。本年度の発行額は当初から3度の補正で計112兆円となり、これまで最大だった09年度(52兆円)の約2倍となる突出した規模になる。日本総研の河村小百合氏は「国債発行に頼り続ければ、最大の買い手である日銀にも限界が生じる」と指摘。コロナ禍でも多くの利益を稼ぐ企業に税負担を求めるなど「国債以外で財源を調達する方法も考えるべきだ」と訴える。(大島宏一郎)

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