米大統領選、とてつもなかったバイデン氏

2020年12月16日 18時44分

15日、ジョージア州の上院選候補者の集会で支持者に手を振るバイデン次期大統領


 【ワシントン=金杉貴雄】14日に行われた米大統領選の選挙人投票で勝利が確定した民主党のバイデン次期大統領。共和党トランプ大統領との激烈な戦いの末の勝利は、米政治史に残る記録ずくめのものとなった。

◆「220年ぶり」

 大統領になった副大統領経験者は過去14人で、うち9人は大統領の死去や辞職に伴う昇格。選挙で初めてその座をつかみ取った副大統領経験者は、過去5人しかいない。特に今回のように現職大統領に挑戦し、勝利したのは建国間もない1800年、第2代アダムズ大統領に現職のジェファーソン副大統領が挑み第3代大統領になった時以来、220年ぶりだ。また副大統領退任後に間を置いて大統領になったのは、これまでニクソン元大統領だけだった。

◆「ジンクス破り」

 大統領選のジンクスの1つが、主要2大政党の候補者選びで初戦(アイオワ州)、2戦目(ニューハンプシャー州)でともにつまずくと大統領になれない、というもの。バイデン氏はそのジンクスを打ち破った。
 日程が現在のようになった1970年代以降で、連敗しても大統領になったのはビル・クリントン元大統領のみ。クリントン氏は2戦目で2位と躍進したが、バイデン氏は初戦4位と惨敗、2戦目はさらに悪く5位で「もはやこれまでか」との観測すら出た。
 本選でもバイデン氏は、「フロリダなくして勝利なし」「オハイオなくして勝利なし」と言われた典型的な「スイングステート」の両方を落として勝利した。これは60年のケネディ元大統領以来、60年ぶりの快挙だ。

◆「最高齢で最多得票」

 77歳での大統領選勝利は史上最高齢で、11月20日に誕生を迎え現在は78歳。過去最も高齢だった大統領はレーガン元大統領で、77歳で退任した。
 バイデン氏が獲得した約8100万票は、2008年にオバマ元大統領が得た約6900万票を、1000万票以上上回る圧倒的な史上最多得票。トランプ氏の得票も約7400万票でオバマ氏超えとなった。

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