<新型コロナ>銀杏募金、病院に寄付へ 狛江第三中が22万円 善意呼び掛け「まさかの30年」

2020年12月17日 07時15分

ギンナンの果肉をむく生徒ら=狛江第三中で(市提供)

 狛江市立狛江第三中学校の生徒らが校門近くのイチョウの木の下で拾い集めたギンナンを返礼品として、市民から集めた募金を被災地へ贈る恒例の「銀杏(ぎんなん)募金」が三十回目を迎えた。今年は「コロナ禍の最前線で戦う医療従事者の方々を応援したい」と、集めた善意を地元の東京慈恵会医科大学付属第三病院へ贈ることを決めた。 (花井勝規)
 銀杏募金は一九九一年にスタート。前年から続いていた雲仙・普賢岳(長崎県)の噴火災害に心を痛めた生徒会が募金活動を提案したところ、「親が稼いだお金を募金するのではなく、自分たちにもできることはないか」と議論になり、ギンナンに目を付けたのがきっかけだった。
 十月初旬から、毎朝ギンナンを拾い集めるのは生徒の日課。実の果肉を金網でそぎ落とし、水洗い後、天日干しにする。手際良く仕上げるにはコツがあり、先輩から後輩へと伝承されてきた。 

狛江駅前で募金を呼び掛ける生徒ら=狛江市で(市提供)

 今年は豊作で、七十グラム入りの袋が五、六百袋になった。生徒らは募金箱とギンナンの入った袋を持って市の音楽コンサート会場や小田急線狛江駅前に立ち、募金を呼び掛けた。市民らから寄せられた募金額は過去最高の計二十二万六百円だった。十七日に市へ預託し、市から病院に贈る。
 十一月中旬には、銀杏募金を始めた当時の生徒会OBらが参加した座談会が校内であり、「ギンナンの実は臭くて、水が冷たくて大変な作業だった」「まさか三十回も続くなんて夢にも思わなかった」と驚きの声が上がったという。
 同校の工藤聡校長は「人の役に立ちたいという子どもたちの気持ちや、先輩から後輩へと受け継がれてきた伝統を大切にしていきたい」と話している。

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