成長の完勝劇 レッドファイヤーズ 全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント東京都大会兼フィールドフォース・トーナメント

2020年12月17日 07時56分

優勝したレッドファイヤーズの選手ら(いずれも鈴木秀樹撮影)

 準決勝と決勝が11月22日、都営駒沢球場で行われ、昨年の新人戦王者・レッドファイヤーズ(足立)が越中島ブレーブスA(江東)との決勝をコールドで勝利し優勝した。レッドは6年生の都大会は初制覇。深川ジャイアンツA(江東)と旗の台クラブ(品川)が3位だった。 (鈴木秀樹)

◇全力投球

決勝でコールドを決める走者一掃打を放った内藤(右から3人目)を迎えるレッドファイヤーズの選手ら

 まさに完勝劇だ。新人戦王者のレッドファイヤーズが、圧倒的な攻撃力で、1年間の成長を披露した。
 ジャビット杯準優勝の強敵・深川ジャイアンツAと対戦した準決勝は、いつもは投球数を頭に入れた冷静な投球を見せるエース・島田爽介が「深川戦は球数を考えず、行けるところまでと思って投げた」と初回から全開投球。初回、深川3番の古畑雄大に柵越えの先制弾を浴びたものの、以降は相手打線に三塁を踏ませない好投を見せ、6回以降を主将の中川陽輝が締めくくった。

準決勝2回、決勝打となる2点適時打を左翼線に放つ中川主将

 一方の攻撃では、真っ向勝負を挑む大会屈指の好投手・古畑を相手に、2回、先頭の小島咲郎が左中間に二塁打を放つと、7番の蔵並虎之介が同点適時打。さらに1番・中川の左翼線2点二塁打で勝ち越しに成功、5回にも3点を加え、「『気持ちで負けるな』と選手たちにハッパを掛けました」という西田繁監督の言葉に応え勝利を収めた。

◇打線爆発

準決勝で好投した島田

 決勝は初回から打線が爆発。打者12人で6点を奪うと、3回にも4点を追加。10−3で迎えた4回、小柄ながらパンチのある5年生レギュラー、内藤匠海が走者一掃の適時打を放って、早々と越中島ブレーブスにコールド勝ちしてしまった。
 目を引くのは、厚みのある攻撃だ。「島田と蔵並はよく入れ替えます」と指揮官が話すように、レッドの打線は4番と7番に大砲を置く。先頭に長打もある中川がいて、「センスのかたまり」内藤は6番。西田監督いわく「相手投手を休ませない打線」が、この日も長短打を量産した。「打撃はすごく伸びたと思います」と中川主将。「みんな家でも、ものすごく練習したから」。6年生最初で最後の大舞台で、その成果をしっかりと出してみせたのだった。

決勝で完投した小島

◆越中島ブレーブス、堂々準優勝

準優勝・越中島ブレーブスAの選手ら

 2016年の全日本予選以来となった都大会決勝は悔しい大敗に終わったが、投球数制限下でのダブルヘッダーともなれば、起こり得る結果。越中島ブレーブスも胸を張れる準優勝で大会を終えた。
 結果的には、同じ江東区のライバルである深川ジャイアンツAを上回る成績。「彼らがいたからこそ、このチームもここまで来ることができた。感謝ですよ」と三ツ橋成明監督は笑顔で振り返った。
 主将の横内快成と中村慈胤の3、4番コンビが準決勝、決勝でともに2安打ずつを放つなど、力強い打線が目を引いた越中島だが、「一番、良かったのはチームワーク」と横内。「ことしはチームで集まれない時期が長かったけど、この大会ではみんなが声を掛け合い、フォローし合えた。良いチームになったと思います」とうなずいた。
 戦いながら、より強くまとまり、ここまで勝ち上がって手にした銀メダル。表彰式を終え、笑顔に戻った選手たちの胸で、彼らの成長の証しはキラキラと輝いていた。

◆3位 深川ジャイアンツA、旗の台クラブ

◇深川ジャイアンツA 自信

深川ジャイアンツA

 深川はエースの古畑が今大会の準々決勝で記録した自己最速117キロを上回る、120キロを計測するなど、初回からフルスロットル。しかし、打線は初回に古畑が先制の柵越え本塁打を放ったものの、以降はレッドファイヤーズ・島田の前に散発3安打に終わった。
 試合後、小林勇人監督は選手らに向かい「立派な成績。泣いている暇はないぞ」と選手たちに呼び掛け、残り少なくなったチームでの戦いに向け奮起を促した。準々決勝では南大沢オークス(八王子)とタイブレークを戦うなど接戦も。小島雄大主将は「この大会はここまで、良い試合ができた。ギリギリの戦いも勝ちきれたのは自信になりました」と振り返っていた。

◇旗の台クラブ 成長

旗の台クラブ

 旗の台クラブは初回、エースの石川和樹が越中島打線に連打を浴び3失点。以降は立ち直ったものの、この3点が響く3−5の敗戦となった。
 「石川の活躍でここまで勝ち上がれた大会。彼が投げて負けたのだから仕方がない」と酒井達朗監督。「…というのは本心ですが、3位。やっぱり悔しいなぁ」と笑い、「1戦1戦、ものすごい成長を感じました。(新人戦で都大会制覇した)5年生チームの活躍も刺激になりましたね」。
 仙波晴弥主将は「みんなあきらめず、次につなぐ気持ちを最後まで持って戦えました。このチームもあと少しなので、しっかり戦いきります」と胸を張った。
 ▽準決勝
レッドファイヤーズ6−1深川ジャイアンツA
越中島ブレーブスA5−3旗の台クラブ
 ▽決勝
越中島ブレーブスA
1020|3
6043x|13
レッドファイヤーズ
 (4回コールド)
(越)原田迅、横内快成、大塚孝晃−名和幸輝
(レ)小島咲郎−橋本新太
◇ 東京都軟式野球連盟、東京中日スポーツ・東京新聞主催
(東京中日スポーツ)

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