新型コロナ対策「私たちは失敗した」 スウェーデン国王が批判

2020年12月18日 08時54分
スウェーデンのカール16世グスタフ国王(左)=2019年12月3日、インド・ニューデリー(AP=共同)

スウェーデンのカール16世グスタフ国王(左)=2019年12月3日、インド・ニューデリー(AP=共同)

 【ロンドン共同】新型コロナウイルスの被害が広がるスウェーデンのカール16世グスタフ国王は「死者を多数出す、ひどい状況だ。私たちは失敗した」と述べ、政府を批判した。BBC放送などが17日伝えた。政府は厳しい規制を避ける新型コロナ対策を大枠で正当化する一方、高齢者の保護や第2波対策の不備は認めている。
 政府は国民に社会的距離の確保など自主的な対応を要請し、厳しいロックダウン(都市封鎖)やマスク着用の強制を避けてきた。免疫を持つ人の自然増でウイルスを抑え込む「集団免疫」が主要な目的だと誤って解釈されたこともあり、世界の注目を集めた。
 しかしスウェーデンの感染者数は秋から再び急増。累計死者数は7800人を超え、人口当たりでは近隣の北欧諸国の4~10倍に上る。国王は厳しい現状を踏まえ、16日に一部放映された年末恒例の地元テレビとの会見で発言した。
 
 政府の対策を検証する独立委員会も15日公表の中間報告で、死者の半数近くを出した各地の高齢者施設でスタッフの訓練が不足し、医師や看護師による処置も不十分だったと強調。第1波が広がった春以降の政府の対策も遅過ぎたと指弾した。

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