「相棒」放送開始20年 水谷豊の実現したい企画は「右京の英国生活を描くこと」

2020年12月19日 09時13分

水谷豊(左)と反町隆史=東京都練馬区で

 テレビ朝日系ドラマ「相棒」(水曜午後9時)がスタートから20年、放送中のシーズン19も好調だ。切れ者すぎて疎まれ、警視庁の窓際部署「特命係」に身を置く水谷豊(68)演じる杉下右京が相棒と、ずばぬけた洞察力で事件を解決に導く。水谷と4代目相棒の冠城亘(かぶらぎわたる)役の反町隆史(47)に、視聴者を引き込む作品の魅力、マンネリにならない秘訣(ひけつ)などを聞いた。 (鈴木学)

◆まだまだできる

 「二十年やろうと思ってやってきたわけではないので、二十年たっていることが、ある意味驚きです」。右京のような丁寧な口調で水谷は歳月を振り返る。
 過去は振り返らず、今だけに集中する。マンネリといわれがちだが、それがどこ吹く風なのも、これが秘訣だという。
 シーズン14から参加、六季目になった反町は「スタッフみんなが、水谷さんのことを大好きで、長く続けたい気持ちが見える瞬間がある。物語の面白さはもちろんだけど、こういうところが大きな力になっている」と“長寿”の背景を明かす。
 「相棒」は二〇〇〇年に単発ドラマとしてスタート。〇二年に連続ドラマ化され、魅力的な登場人物や緻密なストーリーで人気シリーズになった。
 「本質的に昔から変わったことはない」とシリーズに長く携わる橋本一監督。シーズン19がVR(仮想現実)の世界での捜査で幕開けしたように、その時代、その年の流行などに敏感で、面白いものは取り入れようとする努力と同時に、「時代にこびるつくり方はしない頑固さも『相棒』の良さ」だと語る。

◆常にチャレンジ

 特命係は国家を揺るがす陰謀のほか、下着泥棒の裏付け捜査や猫捜しなどにも関わってきた。「常にチャレンジしている」(反町)というが、やり尽くした感はないのか。水谷は言う。
 「人が考えること、起こすことへの興味で人は動かされる。『相棒』の登場人物は興味を引く人が多く、興味が尽きない。そして、常に『今』を描いているから、まだまだできると思わせてくれる。作品の可能性はまだまだ(大きい)」
 五年前、同様の質問に対する水谷の返答は「まだやれる」だった。今回も「まだまだ」。作品への充足感とともに、さらなる可能性も見いだしているようだ。
 「相棒」で実現したい企画を聞くと、水谷から返ってきた言葉が「右京の英国生活を描くこと」。これも五年前と全く同じ答えで、「コロナで遠ざかった感はあるが、いつかはと思っています」。
 ゴルフでも良き相棒という二人。コロナ禍の外出自粛期間、水谷は配信で映画などを多数鑑賞、反町は多くの時間を家族と過ごして、気持ちを新たに新シーズンに入ったという。
 始まりがあれば、終わりがある。「相棒」はその点をどう考えているのか。
 「当然来るわけですが、想像がつかない」。水谷がそう話せば、反町も「水谷さんは多分ずっとやっていますから、ご安心を」と、つかみどころのない冠城ばりにけむに巻いた。

◆元日スペシャル ゲストに岸谷五朗

 インタビューは恒例の元日スペシャル(午後9時)の撮影の合間に行った。今回はゲストキャストに岸谷五朗(56)を迎える。

「相棒」元日スペシャルより。左から反町隆史、水谷豊、岸谷五朗

 区役所職員の鎌田が撲殺される。臨時職員ながら、誠実な仕事ぶりで上司らの信頼も厚かったが、彼には裏の顔があった。
 ある日、杉下と冠城の前に仁江浜(にえはま)と名乗るフリー記者(岸谷)が現れ、数々の難事件を解決してきた杉下に取材を申し込む。その後も、事件現場で杉下に少年犯罪に関する議論を吹っかける仁江浜により、鎌田の過去などが暴かれていく中で、仁江浜の真の目的が明らかに…。
 水谷と反町によると、爆破シーンや、水谷と岸谷の芝居のぶつかり合いなどが見どころだという。

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