生活保護の申請手軽に 困窮者支援の社団法人が書類作れるサイト制作

2020年12月20日 06時44分

サイトで作った生活保護申請書=千代田区で

 生活困窮者を支援する一般社団法人「つくろい東京ファンド」(中野区)が、自分の名前などを入力し、生活保護の申請書を手軽に作れるサイトを設けた。同団体によると、生活保護の利用希望者が福祉事務所の窓口を訪れても、申請書の入手まで至らないことがあり、サイトを作ったという。 (中村真暁)
 国は、相談者の申請権を侵害しないよう各自治体に通知しているが、窓口で「『親元へ帰りなさい』と追い返された」といった相談が同団体にメールなどで相次いでいる。
 同団体は、利用希望者に同行支援しているが、申請書は一部の自治体を除き、福祉事務所内のすぐに手に入る場所に置かれておらず、職員が認めた場合に限って渡されるという。
 このため、サイトを制作。氏名や住所などを入力し、これを印刷して郵送やファクスで申請できるようにした。困窮者の増加が見込まれる二十九日〜一月三日の試験運用では、サイトから二十三区のうち、最寄りの窓口に申請書を自動でファクス送信できるようにするという。
 容易に申請できるようにした今回のシステムは「フミダン」といい、福祉行政に届く「踏み段」となってほしいとの願いを込めた。
 困窮者を支援する別の団体は、オンライン申請の導入などを厚生労働省に要望している。つくろい東京ファンドの稲葉剛代表理事は「国は、生活保護へのアクセスを容易にする仕組みを導入してほしい」と話している。
 フミダン=https://fumidan.org/は、つくろい東京ファンドのホームページからもアクセスできる。

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