アキタフーズからの現金授受疑惑、特捜部どう動く? 辞職表明の吉川元農相は近く手術へ

2020年12月21日 21時54分
辞職を表明した吉川貴盛元農相の地元事務所=12月21日夜、札幌市北区で

辞職を表明した吉川貴盛元農相の地元事務所=12月21日夜、札幌市北区で

 自民党の吉川貴盛元農相(70)=衆院北海道2区=が21日、健康問題を理由に議員辞職の意向を示したことで、業者からの現金授受疑惑を調べている東京地検特捜部は、より慎重に捜査することになりそうだ。吉川氏は近く手術を受けるとしており、特捜部は病状の確認などを進めるとみられる。
 吉川氏は2018年10月~19年9月に農相を務めた際、鶏卵生産大手「アキタフーズ」(広島県福山市)の元代表(87)から現金500万円を大臣室などで受け取った疑いが持たれている。公務員が職務に関連して業者から現金を受け取ると、収賄罪に問われる可能性がある。
 特捜部は今年7月、昨年の参院選広島選挙区を巡る河井克行元法相夫妻の買収事件の関係先として、アキタ社の本社を家宅捜索した。押収資料を分析する過程で吉川氏の存在が浮上。元代表を任意で事情聴取し、「吉川氏に現金を渡した」との証言を得たとされる。
 本紙などが疑惑を報じた12月2日、吉川氏は事務所を通じて「心筋梗塞の治療をしていたところ、先週不整脈となり入院することになった」とするコメントを発表。法務・検察内には「今後の捜査には慎重にならざるを得ないだろう」「担当医に病状を確認する必要があるのでは」などの見方が広がった。
 吉川氏は1996年の衆院選で初当選し、6期目。今年9月の自民党総裁選では、菅義偉首相陣営の事務局長を務めた。
 吉川氏は18年11月、東京都内のホテルで元代表から現金200万円を受け取り、19年3月と8月には大臣室でそれぞれ200万円と100万円を受領した疑いが持たれている。

関連キーワード


おすすめ情報

社会の新着

記事一覧