「桜を見る会」夕食会で安倍前首相を任意聴取 東京地検特捜部、不起訴の公算

2020年12月22日 11時08分
議場を出る安倍晋三前首相=11月、国会で

議場を出る安倍晋三前首相=11月、国会で

 安倍晋三前首相の政治団体が「桜を見る会」前日に主催した夕食会を巡り、東京地検特捜部が、安倍氏本人を任意で事情聴取したことが、関係者への取材で分かった。補塡ほてん分を含めた夕食会の収支不記載について、認識などを確認したとみられる。安倍氏は関与を否定したもようで、特捜部は近く不起訴とする公算が大きい。
 夕食会は、安倍氏の公設第1秘書・配川博之氏が代表を務める政治団体「安倍晋三後援会」が2013年以降、地元山口県の支援者らを招き、東京都内の高級ホテルで毎年開いてきた。
 1人5000円の会費だけでは支払額に満たず、安倍氏側が15~19年の5年間、不足分の計約900万円をホテル側に補塡。特捜部は、会費は政治資金収支報告書の収入と支出にそれぞれ記載し、補塡分も支出として計上すべきだったとみている。
 特捜部は、安倍氏が配川氏らとともに刑事告発されていることも踏まえ、任意で事情聴取。補塡を把握していたか、収支報告書への記載に絡む指示や承認があったかについて確認したもようだ。安倍氏はいずれも否定したとみられる。
 安倍氏は首相だった昨年秋の国会答弁などで、後援会としての収入も支出も「一切ない」と明言してきた。一方、配川氏はこれまでの任意聴取に対し、補塡分を含め収支報告書に「記載すべきだった」と説明しているとされる。
 特捜部は安倍氏を不起訴とするとともに、配川氏を略式起訴する方向で最終調整しているもようだ。

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧