年間交通死者、東京が53年ぶり全国ワーストに? コロナでバイク利用者が増加か

2020年12月22日 19時56分
 新型コロナウイルスの感染拡大で交通量が少なくなり、全国的に交通事故が激減する中、東京都内では死亡事故が増えている。21日現在で前年同期比23人増の151人が亡くなり、愛知県(150人)を抜きワースト1位。このまま東京都が年間ワースト1位なら、1967(昭和42)年以来、53年ぶりとなる。(佐藤大)

◆事故件数、負傷者数は大幅に減少

 警視庁によると、21日現在、都内の事故件数は2万4766件(前年同期比4862件減)。負傷者数は2万7857人(同5873人減)。ともに大幅に減少する一方で、死者数は逆に増えている。
 特に目立つのが、オートバイやミニバイクに乗車中の事故による死者で、前年同期比14人増の40人に上る。コロナ禍で「密」を避けようとオートバイなどの免許を取ったり、ペーパードライバーが久しぶりに乗るケースが増えている。また交通量が減ってスピードが出やすくなり、致命的な事故が増えたとみられている。
 年間ワーストだった67年の死者は749人。ここ10年はワースト2~8位で推移し、昨年は133人で、千葉県、愛知県、北海道、兵庫県に続きワースト5位だった。
 警視庁は、コロナ禍で春と秋の交通安全運動期間に啓発イベントを開催できなかった影響もあるとみる。交通部幹部は「目の前で交通安全を訴えることができず、もどかしい。交通安全意識の低下につながっているのでは」と懸念する。
 都内では16~19日に7件で7人が死亡した。警視庁は20日から応急対策として、各署や交通機動隊が街頭活動を展開している。

◆都道府県別ワースト5(21日現在)

①東京都  151人
②愛知県  150人
③北海道  142人
④神奈川県 133人
⑤千葉県  124人

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