東京五輪・パラ予算公表 チケット完売前提で1兆6440億円 コロナで観客制限すれば資金不足に? 

2020年12月22日 21時27分

味の素ナショナルトレーニングセンター

 新型コロナウイルスの影響で延期された東京五輪・パラリンピックの大会経費について、東京都と大会組織委員会は22日、総額1兆6440億円とする予算計画を公表した。延期や新型コロナ対策で、昨年12月策定の計画から2940億円増えた。一方「チケット売り上げ」は満席を前提とした900億円を維持しており、今後感染症対策で観客制限をすれば、資金不足となる可能性がある。

◆延期&コロナ対策で昨年比2940億円増

 昨年12月の計画と比べ、支出は備品や選手村の維持管理、職員の人件費、事務所賃料など「大会運営費」で1150億円、仮設会場の撤去・再設置、設備維持など「会場整備」で930億円を加算した。
 新たに新型コロナ対策で、検査や選手村の診療所設置など「選手対象の態勢整備」に160億円、競技会場、移動バスなど「その他」で800億円を計上した。
 増収分は予備費の取り崩しで270億円、追加スポンサー料と延期に伴う保険金の受け取りで760億円を確保した。その他都が1200億円、国が710億円を追加負担をする。

◆コロナ禍で奮闘中の医療従事者には無償のまま

 政府は来春、感染状況に応じて観客制限の判断をする。資金不足になった場合、組織委、国、都で補塡ほてんを協議する。
 組織委の武藤敏郎事務総長は競技会場で活動する医師・看護師らについて、新型コロナで勤務先の医療機関の人員が逼迫ひっぱくしている可能性があるが、当初計画と変わらず原則無償で依頼することを明かした。(原田遼)

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