立ち上る汚染蒸気、屋根に大穴 事故後間もない福島第一原発の空撮写真734枚を東電が公開

2020年12月23日 13時00分
 東京電力が、福島第一原発事故の発生から間もない2011年3月20、24の両日に無人航空機で空撮した写真734枚を公開した。写真の一部は核物質防護の理由から、東電がモザイクをかける修正をしていた。東京新聞原発取材班では、その中から13枚を選び、写真を拡大するなどして当時の状況を報告する。(山川剛史)

写真1


【1】上部の右から1、2、3、4号機。護岸の海水ポンプなどは津波で破壊された。中央付近に四角い水の入った槽(逆洗弁ピット)があり、ここに海水をため、そこから消防車で原子炉に注水していた

写真2


【2】南側からの一コマ。左手前から4、3、2、1号機。どの原子炉建屋からも汚染された蒸気が立ち上っている

写真3


【3】山側から見た1号機。護岸近くにあった重油タンクが道路をふさいでいる

写真4


【4】海側から見た1号機(左)。護岸近くにあった重油タンクが道路をふさいでいる

写真5


【5】北側から見た3、4号機。原子炉建屋は水素爆発により大破。屋根に大きな穴が開いているのは3号機のタービン建屋で、水素爆発で飛んできた原子炉建屋のがれきによる穴とみられる

写真6


【6】3号機のアップ。槽の近くに並んだ注水用の消防車、吹き飛んだ建屋がれきの状況がよく分かる

写真7


【7】3号機タービン建屋の穴付近を拡大。大きながれきが屋根を突き破っているとみられる。小さいがれきが直線状に降り注いでいる

写真8


【8】4号機原子炉建屋。定期点検中で原子炉に核燃料はなかったが、地上約30メートルにある使用済み核燃料プールには約1500体の核燃料があった。長いアームを備えたコンクリート圧送車を使い、冷却水をプールに送り込んでいる

写真9


【9】福島第一原発1~4号機前の防潮堤。何の油かは不明だが、油膜が外洋に広がっている

写真10


【10】1号機の北側。地震によりのり面や道路に大きな亀裂が入っている

写真11


【11】1~4号機の山側。当時は松林が広がっていたが、その後、全て伐採され、汚染水処理後の水をためるタンク用地へと変わった

写真12


【12】下中央の四角い建物は、現地対策本部がおかれた免震重要棟。その上にはグラウンドが見えるが、後に、汚染水からベータ線を出す放射性物質を取り除く処理装置(ALPS、アルプス)などの設置場所となった

写真13


【13】福島第一原発の南側にあった展望台。現在は伐採した樹木の枝葉を保管する施設となっている
【関連リンク】公開された734枚の写真は東電公式サイトからダウンロードできます。

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