「生活保護、ためらわないで相談を」 コロナ禍で厚労省が異例の呼びかけ
2020年12月23日 19時32分
「ためらわないで」―。新型コロナウイルス禍の長期化で困窮者が増えているのを受け、厚生労働省は必要な人は生活保護の利用を相談するように促すメッセージをホームページ(HP)に載せた。年末年始は行政の支援が受けにくくなる時期でもあり、早めの相談を呼び掛けている。
◆「申請は国民の権利」と明記
厚労省が夏に作った各種コロナ支援策のリーフレットにも載せていたが、「今も申請をためらう方が多い」(担当者)として22日からはHPでも周知を始めた。検索サイトで「生活保護を申請したい方へ」などと記入すれば読める。
HPには「申請は国民の権利」と明記。住むところがない人や持ち家がある人でも申請できることなどを具体的に説明した。
◆首相会見でもっと周知を
生活保護の申請数(9月)は1万8998件で前年同月比1.8%増と5カ月ぶりに増え、予断を許さない状況が続く。
生活保護の受給者がバッシングされる問題を指摘してきた宇都宮健児弁護士はメッセージを評価しつつ「年末年始を前に首相や厚労相が会見して積極的な相談を促すぐらいまで踏み込むべきだ。福祉事務所の窓口の体制強化も急務」と注文を付けた。 (渥美龍太)
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