「赤チン」さよなら…国内唯一のメーカーが25日に製造終了「長い間、ありがとうございました」

2020年12月24日 07時50分
 「赤チン」の愛称で長年親しまれてきた昭和を代表する消毒液「マーキュロクロム液」の製造が25日幕を閉じる。国内唯一のメーカー三栄製薬(東京都世田谷区)が製造をやめ、昭和世代になじみの深い製品が姿を消す。

25日に製造を終了する「赤チン」の愛称で親しまれてきた「マーキュロクロム液」と歴代のパッケージを手にする藤森博昭社長(取材時のみマスクをとって撮影)

◆昭和を代表する常備薬

 かつては家庭や学校の常備薬で、1960年代には全国で約100社が製造。三栄製薬も月に10万本を出荷していた。
 赤チンは製造過程で、人体に影響が出ない量だが、水銀を含んだ廃液が出る。今月31日以降、水銀を使った製品の製造を規制する「水俣条約」で、赤チンも蛍光灯や電池とともに規制対象となるため、三栄製薬は製造終了を決めた。
 2代目の藤森博昭社長(59)は「全国の愛用者から製造終了を惜しむ声が寄せられ、愛されていたんだと実感した。創業時から70年近く作ってきた赤チンが姿を消すことは寂しい。長い間、お使いいただいてありがとうございました」と話した。 (千葉一成)

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