【詳報】安倍前首相「説明責任果たせた」桜の前夜祭 菅首相「説明はされた」見てませんが…

2020年12月25日 19時34分
 安倍晋三前首相は25日午後、衆院議院運営委員会に出席した。「桜を見る会」前日に開かれた夕食会の費用補塡ほてん問題で、事実と異なる説明をしたことについて、陳謝、訂正した。その後、参院でも同様の形式で委員会を行った。

衆院議運委の冒頭、謝罪する安倍前首相

19:08
 菅義偉首相が首相官邸で会見を開き、安倍前首相が国会で過去の答弁を訂正したことについて、「国会などにおける前安倍総理の説明が事実と異なっていることが明らかになり、私自身非常に重く受け止めている」と述べた。
 菅首相は、官房長官として国会で答弁してきた。「必要に応じては安倍総理に確認しながら国会で答弁してきた」と釈明した上で、事実と異なる答弁になったことは「国民のみなさんに大変申し訳なく思い、改めておわび申し上げる」と謝罪した。
 質疑応答で、記者から「安倍氏は説明責任を果たしたと考えるか」と問われると、「安倍前総理は記者会見し、国会の求めに応じて、きょう国会で説明をした。そのことにおいて、説明はされてきたんじゃないでしょうか」と述べる一方で、安倍氏が説明した内容については「テレビ見てませんでした。これからしっかり精査したい」にとどめた。
17:12
 終了後に、報道陣から衆参の議院運営委員会の感想を聞かれた安倍氏は「弁明の機会を与えていただき、感謝している。説明責任を果たすことができた」と語った。
16:40
 最後に登壇したのは共産党の田村智子議員。「不足分のお金は結局あなたのポケットマネーから出ているのでは」との問いに、安倍氏は「後援会が支出するのが正しい」と述べ、安倍氏の私的な費用を払っている事務所の共有資金に、後援会から資金を戻す考えを明らかにした。
 田村氏は「地元有権者への利益供与が問われる問題だ。総理の地位を使って桜を見る会の参加を募り、格安の宴会でおもてなしした。これも含めた事実を明らかにしなければならない」と強調し、関連資料の提出を求めた。参院も約1時間で終了した。
16:30
 続いて国民民主党の浜野喜史議員は、ホテル側が赤字分を吸収することについて「ホテル側に不利な取引。違和感がある」と指摘。「秘書は事実と異なる説明をしているが、黙認しておこうと考えたのではないか」と問いただした。安倍氏は「営業担当者には裁量が与えられているだろうなという認識だった。(赤字の)吸収は可能ではないかと考えた」と説明した。
16:23
 日本維新の会が東徹議員が4番目に質問にたった。東氏は、国会議員に月々100万円支給される文書通信交通滞在費の使途を公開して、透明化することを求めた。安倍氏は「有意義なご指摘をいただいた」と答えた。
16:15
 公明党の竹谷とし子議員が3番目に質問。「ホテルに確認することもできたのにしなかったのはなぜか」と問うと、安倍氏は「秘書を全面的に信頼してきた」と答えた。
 竹谷氏は、政治資金収支報告書の不記載が後を絶たないことについて、「再発防止策を前総理が主導することが、今回の問題の道義的、政治的責任をとること」と促すと、安倍氏は「この経験を生かして取り組んでいくことも私の責任」と応じた。竹谷氏も「私も、ともにやっていきます」と息を合わせた。
16:00
 福山氏はさらに、明細書の有無など過去の答弁に際し、具体的にどのように確認し「誰がシナリオを書いたのか」と尋ねた。安倍氏は「ストーリーというのはない」とし、辞職した東京の事務所の責任者のほかに、政策担当秘書もホテル側に問い合わせをしたと説明した。
 福山氏がホテルからの明細書について「明確に『発行されていない』『受け取っていない』とずっと(国会で)説明していた。昨日、突然『ある』と言った」と指摘したのに対し、「明細書がないと言ったことは一度もない」と安倍氏が答えると、委員会室はどよめき、不信感があらわに。福山氏は「来年の通常国会ではごまかしのきかない証人喚問に出ていただきたい」と強く求めた。
15:48
 立憲民主党の福山哲郎議員が2番目に質問した。福山氏は「118回の虚偽答弁で参議院の中で最も安倍前総理からうその答弁をされた議員の一人」と紹介した上で、「答弁訂正ですむものではない。国会審議を妨害した張本人なのではないか」と問うと、安倍氏は「道義的にも政治的にも責任をもって対応しなければならない」と述べた。
 福山氏は、安倍氏に秘書に責任をなすり付けずに「潔くけじめをつけるべきだ」と迫ると、安倍氏は「私自身がしっかりと対応しておれば、こうならなかった」とまともに質問に答えなかった。
15:30

衆院議運委で答弁のため挙手をする安倍前首相

 最初に自民党の高橋克法議員が質問。自分も議員秘書だった経験から「事務所のことは秘書を信頼してすべてを任せるというスタンスだったと思う。ただ、秘書が独断で行ったとしても議員には監督責任がある」とただしたのに対し、安倍氏は「私も厳しく指導していく」と答えた。
15:20
 参院議院運営委員会が始まり、参考人として安倍氏が出席した。安倍氏は「会計処理については、わたしが知らない中で行われていたこととはいえ、道義的責任を痛感している」と謝罪し、答弁について「事実に反するものがあった」と記者会見や衆院議院運営委員会で述べたことを繰り返した。
 
 安倍氏の冒頭発言について、「具体性が欠けるのではないか」という指摘があり、一時中断。水落敏栄・議院運営委員長は「後の答弁で誠実にお答えいただきますようお願いしたい」と注文を付けた。
14:40
 衆院の最後は国民民主党の浅野哲議員。党に寄せられた情報として、ホテルの営業部門が安倍氏の事務所に呼び出され「5000円で受注することもある」と発表するよう強要されたり、情報が漏れたら今後自民党関係のパーティーなどをやらないと言われた、という話があるとして、真偽をただした。安倍氏は「今、初めてうかがった。事実自体を存じ上げない」と答えた。議院運営委員会は約1時間で終了した。
14:35
 続いて日本維新の会の遠藤敬議員が質問に立ち「安倍先生がリーダーシップをとって、政治資金規正法の大改革を」と求めた。安倍氏は「私が旗振り役をする資格があるのか、と思うが、この経験を生かして規正法にどんな課題があるのか、マニュアルが十分なのかなど検討したい」と述べた。
14:22
 共産党の宮本徹議員が登壇。不記載が始まった経緯について質問すると、安倍氏は「当該の職員と接触はできない」と答えた。
 宮本氏が、夕食会で3000円の補塡があったことは、利益供与ではないかと指摘。安倍氏は「利益を供与して票を集めようということはない」と述べた。
 松島みどり氏が、選挙区内の有権者にうちわを配布した問題で法務大臣を辞職したことや、菅原一秀氏が有権者に香典を渡した問題で辞職するなどの過去の政治とカネの問題で責任をとった事例を挙げ、安倍氏に「どうみても利益供与なのに反省の言葉もない。不起訴イコール、シロではない」とただした。
14:05
 公明の佐藤英道議員は「国民から見れば、本当に知らなかったのか、と思う。どうして秘書の虚偽の説明を信じたのか」と質問。安倍氏は、公設第1秘書について「父の代から事務所で身を粉にして働いてきた人」とし、信頼してきたと強調。その上で「東京と地元の事務所がしっかり連携していれば起こらなかった。私も議員として事務所間の意思疎通をよくしておけばよかった」と振り返った。
13:51

安倍前首相(右)に資料を突きつける立憲民主党の辻元清美衆院議員

 立憲民主党の辻元清美議員が3番目に質問。民間企業を例に「社長が公の場で虚偽の説明をして『社員にだまされた』で通用するのか。民間企業ならコンプライアンス失格で、社長は辞職だと思う。これ以上のことをあなたは立法府でやったという自覚はあるか」と批判した。安倍氏は「厳しいご指摘をいただいた」と口にし、「責任はひとえに私にある。信頼を回復するために努力したい」と繰り返した。
 辻元氏は「国民の中に議員辞職をという声があることを承知しているか」と尋ねると、安倍氏は「承知しております」と答えた。ただ「反省の上にたって、信頼を回復するための努力していきたい」と辞職は否定した。
 辻元氏は「領収書をなくしたと届けているのに、収支報告書の訂正でなぜ細かい数字が書けるのか。裏帳簿があるからではないか」と質問すると、安倍氏は「捜査当局の指摘を受けて訂正した」と述べるにとどめた。
 さらに辻元氏は「国民にガラス張りにします、それが私の政治責任だと述べた。辞職しないというのであれば、明細書と領収書を再発行して本委員会にだしてください」と問うと、安倍氏は領収書について「検討させていただきたい」と述べた。
 明細書は、事務所にないため出せないが、「私自身が明細書を隠す理由はない」と強調した。
13:35

立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員(左)の質問に対して頭を下げる安倍前首相

 「東京の秘書が勝手に総理のお金を差額補塡に使っていた。業務上横領だ。告訴するんでしょうね」との黒岩氏の指摘に、安倍氏は「当該秘書は責任を痛感して昨日辞職した。長年私に仕えてくれたので訴える考えはない」と答えた。黒岩氏は「疑惑は深まった」として、証人喚問を求めた。
13:29
 2番手は立憲民主党の黒岩宇洋議員が質問に。桜を見る会の夕食会で、特捜部の発表をもとに計算すると、1人あたりの費用は8000円で、安倍氏側が3000円を補塡していたことになると突きつけたが、安倍氏は「質問通告をいただいていない」と答えなかった。ホテル側から夕食会の明細書についても「見ていない」と答弁をした。
13:20
 最初の質問は自民党の丹羽秀樹議員。「会計処理を厳格に確認していれば、もっと早く全容把握できたのでは」との問い掛けに、安倍氏は過去、年金や事務所費の問題でも自分の事務所の経理処理に不備はなく、秘書を信頼してきたと振り返った上で、「しかし今回、私がむしろ5000円では足りないという観点で秘書に確かめて計上すればよかった」と述べた。
13:10

衆院議運委に臨む安倍前首相

 衆院議院運営委員会が始まった。安倍晋三前首相は発言を許可されると、桜を見る会の夕食費補塡問題について説明を始めた。政治資金報告書を訂正したことについて、「私が知らない中で行われていたこととは言え、道義的責任を痛感している。おわび申し上げたい」と謝罪した。

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