<記者だより>対話の大切さ

2020年12月27日 06時44分
 川崎市の福田紀彦市長が今年最後の記者会見で、一年を表す漢字一文字に「感」を挙げた。新型コロナウイルス対策に明け暮れた「感染拡大防止」の意味と、医療従事者らへの「感謝」。サッカーJ1で優勝を果たした川崎フロンターレをはじめとしたスポーツ・文化への「感動」の三つの「感」だという。
 記者自身が一文字を選ぶなら、「悩」だろう。「コロナか経済か」といった国民的議論から、「今夜の会食に行くかやめるか」といった日常の行動まで、とかく選択を迫られ続けた一年だった。正解のない時代だからこそ、対話を通じ解決することを心掛けてきた。
 ただ、聴覚障害の男性によると、手話の一部でもある口の形がマスクで覆われるようになって、相手の情報の半分は失われたという。また別の聴覚障害の女性からは、情報を得たくても、コロナの相談窓口として電話しか用意していない自治体もあると聞いた。コロナ禍は、社会の弱い部分も映し出す。大切なその気づきを、日々伝えていきたいと思う。 (安藤恭子)

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