なんとか年越しを…「コロナ被害相談村」を都内で開催 <主な生活支援・相談情報あり>

2020年12月29日 06時00分
2008年12月31日、年越し派遣村で、そばの炊き出しに列をつくる人たち=東京都千代田区の日比谷公園で

2008年12月31日、年越し派遣村で、そばの炊き出しに列をつくる人たち=東京都千代田区の日比谷公園で

 新型コロナウイルスの影響で、仕事や住まいを失う人の増加が懸念される中、年末年始に民間団体による食品配布や生活相談が都内各地で行われる。「年越し支援コロナ被害相談村」を東京都新宿区の大久保公園で開く労働組合や弁護士らは28日、都内で会見し「何とか年末年始の住居と食事をつなぐ緊急的な対応ができれば」と訴えた。(井上靖史、中村真暁)

◆12年前の「年越し派遣村」

 相談村参加メンバーの多くがリーマン・ショック後の2008年末、東京の日比谷公園で「年越し派遣村」を開いた人たち。当時は中高年男性が多かったのに対し、コロナ禍では女性や若者、学生、外国人からも支援団体に相談が寄せられているという。
 棗(なつめ)一郎弁護士は「立場の弱い非正規労働者らが雇用の調整弁として切られる構造は12年前と何も変わっていない」、作家の雨宮処凛さんは「いま受けているメール相談は全体の2~3割が女性から。住まいを追い出されたという方、特に若い女性も多く、驚いている」と話した。
 一方、約40支援団体による「新型コロナ災害緊急アクション」は、住まいや仕事の相談会を31日に東京都豊島区内、容器に入れた温かい料理を提供する「年越し大人食堂」を1月1、3両日に同千代田区内で開く。

◆「食べ物の力でつながる時間を持ちたい」

 料理研究家でビッグイシュー基金の枝元なほみ共同代表は、大量の食品が廃棄されている一方、食事が十分にとれない人がいる現状を指摘し「そんなふうでいいはずがない。食べ物の力でつながる時間を持ちたい」と強調した。
 つくろい東京ファンドの稲葉剛代表理事は「この時期に、人生で初めて路上生活をせざるを得ない人の絶望や孤立を防ぎ、一人ではないと伝えたい」と訴えた。
 宇都宮健児弁護士は「幅広い層に貧困が広がっている。今一番大事なのは公助。政府のトップも視察に来て」と呼び掛けた。

◆年末年始の主な生活支援・相談

【生活困窮などに関する相談会や食料配布】
・年越し支援コロナ被害相談村
29日、30日、1月2日いずれも午前10時~午後5時に東京都新宿区歌舞伎町の大久保公園。TOKYOチャレンジネットが用意する一時宿泊所への手続き支援や各日150食の食事配布など。
・緊急相談会
29日午前11時~午後5時に新宿区山吹町362みどりビル2階のNPO法人もやい事務所、1月2日午後2~3時、都庁前で食料も配布
・越年越冬活動
30日、1月1日、3日で、いずれも医療・生活相談は午後5時~、弁当配布は午後6時~、豊島区の東池袋中央公園
・コロナ禍 足立たすけあい村
30日正午~午後3時、足立区の千住旭公園で食品や衣料品配布、無料相談
・コロナ災害を乗り越える いのちとくらしを守るなんでも電話相談会
31日~1月3日、午前10時~午後7時=フリーダイヤル0120(157)930
・池袋緊急相談会
31日午後3~6時、豊島区の東池袋中央公園
・年越し大人食堂2021
1月1日、3日いずれも正午~午後6時、千代田区の聖イグナチオ教会で調理された食事を両日とも200食用意し提供
【生活支援、居住支援、就労支援などの相談窓口】
<男女問わず>
・TOKYOチャレンジネット
一時宿泊所提供。29日午前10時~午後8時、30日と1月2日午前10時~午後5時=0120(874)225、女性専用は0120(874)505
・年末年始 労働・困りごとLINE相談会
全国青年司法書士協議会が29日~1月31日の期間中、随時受け付け=LINEから「@771zceam」で検索し友達追加する
<女性対象>
・東京ウィメンズプラザ
29日~1月3日は午前10時~午後4時=03(5467)2455

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