「仙川を大切にされる川に」 世田谷・烏山小6年生が美化活動 現状 知ってもらいたい

2020年12月29日 07時11分

「川にごみを捨てないで」と訴える烏山小6年の(写真左から)石井さん、廣瀬さん、渡辺さん、新さん、木村さん=世田谷区給田の区立烏山小で 

 世田谷区内を流れる仙川沿いで清掃活動をしているという同区立烏山小六年の新(しん)あかりさん(11)から「仙川の現状を一人でも多くの人に知ってもらいたい」という手紙が、本紙「ニュースあなた発」へ届いた。同小を訪ね、その思いを聞いた。 
 仙川は小金井市を源流に、調布市や世田谷区内などを流れて野川に合流する多摩川水系の一級河川。
 新さんら同小六年は、本年度の一学期に総合的な学習の時間で「守ろう私たちの地球」をテーマに、地球の水資源について学習した。水が豊富な地球だが海水が九割以上を占めており、汚染された河川も多く、人が飲める水は少ないと知った。
 身近な多摩川のことも調べ、一九六〇〜八〇年ごろは生活排水などで汚染がひどかったのを知って驚き、支流で同小に近い仙川も「きれいにしてみんなからいつまでも大切にされる川にしたいと思った」(新さん)という。
 そこで、夏休みが明けた今秋から、始業前の朝三十分ほどや土曜授業の後に、学校近くの仙川の沿道や橋付近で清掃を中心に美化活動を始めた。三クラスある六年の有志らがごみや落ち葉を拾い集め、川沿いの柵を拭いてきた。ごみを捨てないよう呼びかけるポスターづくりなどもしている。
 清掃は十回ほど行い、毎回十人近く集まる。拾ったごみは空き缶やレジ袋、植木鉢の破片、飲みかけのコーヒーのプラカップなど。人がよく通る場所ではなく木と塀の間など隠れた場所によく落ちているといい、新さんは「取りにくい所や生き物がいる川の中にごみを捨てるのはやめて」と訴えた。
 渡辺真帆さん(12)、廣瀬桜子(さくらこ)さん(11)、石井帆風(ほのか)さん(12)も同様の思いを語った。柵の拭き掃除をしている木村日華莉(ひかり)さん(12)は「汚れが取れなくてちょっとの範囲しかできず意外だった」と感想を話した。
 活動は来年三月まで続ける。坂本正彦校長は「取り組みの大きな流れはSDGs(持続可能な開発目標)。その中で自分ができることを考えた。地域の人から『頑張ってね』『ありがとう』と声を掛けられてうれしいようです」と話した。 (岩岡千景)

仙川沿道の落ち葉も掃き集めている=烏山小提供


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