<世田谷一家殺害事件>「犯人なんでわからないのか」 宮沢みきおさんの母・節子さん きょうで20年、遺品を前に悔しさにじませ

2020年12月30日 06時00分
 2000年12月、東京都世田谷区の会社員宮沢みきおさん=当時(44)=一家4人が殺害された事件は30日、未解決のまま20年となった。節目を前に報道各社の取材に応じた母節子さん(89)は、孫のにいなさん=同(8つ)=が愛用した筆箱などの遺品を前に「一日一日は長かったが、その間に事件は解決せず、何も進んでいない」と悔しさをにじませた。
 みきおさんが趣味で集めていた恐竜のフィギュア、にいなさんが毛糸で手編みした服を着たクマのぬいぐるみ、孫の礼ちゃん=同(6つ)=が公園で拾ったドングリを飾り付けた写真立て―。インタビュー会場の机の上には、警察から節子さんの元に戻された一家の遺品が並んでいた。

にいなさんの手編みの服を着たクマのぬいぐるみ

 にいなさんが小学校で使っていた赤い筆箱には、20年たった今も変わらず、先のとがった鉛筆6本がきれいに収められていた。「にいなは家に帰るとすぐに、翌日の学校のために鉛筆を削ってから遊びに行っていた」。年明けに3学期が始まるのを楽しみに準備していたという。

孫のにいなさんが愛用した筆箱にそっと手を触れる宮沢節子さん

 「置いておくだけでも傷んでいくものなんですね」。節子さんは遺品を大事に抱え、こう続けた。「血液も指紋もある。いろいろ証拠品が残っているのに、犯人が何で分からないんだろうと思います」 (奥村圭吾)

 世田谷一家4人殺害事件 2000年12月31日、東京都世田谷区上祖師谷3の会社員宮沢みきおさん宅で、宮沢さんと妻泰子さん=当時(41)、長女にいなさん=同(8つ)、長男礼ちゃん=同(6つ)=が殺されているのが見つかった。警視庁成城署捜査本部は強盗殺人事件として捜査を続けている。犯行は前日深夜とみられ、現場から犯人の指紋やDNA型のほか、犯人が食べ残したアイスクリームのカップや脱ぎ捨てたトレーナーなど多くの遺留品が見つかった。犯人はA型で身長170センチ前後の比較的若い男とみられている。

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