障害者らが商品パッケージをデザイン 台東のメーカー、ハンドソープ発売へ

2020年12月31日 07時06分

商品のデザイン画を描く福祉作業所利用者と職員ら=台東区で

 台東区にある香りの雑貨メーカー「キャライノベイト」(花川戸2)が、区内の福祉作業所とハンドソープなどを作るプロジェクトを進めている。障害者らがパッケージのデザインを担当し、来年3月に発売予定。休業したり、受注が減少したり、新型コロナの影響を受けた作業所に売り上げの2%が寄付される。
 同社は、ハンドクリームなどの企画、販売をしている。台東区に8年前、本社を移転。区内の福祉作業所に商品のラベル貼りや箱の組み立てを依頼している。
 マーケティングマネージャーの太田優也さん(33)は、作業所から「利用者が店頭に並ぶ商品を見て喜んでいた」という話を聞き、仕事の依頼だけでなく、商品企画から携わることで自信や達成感を感じてほしいとプロジェクトを発案。障害者とオリジナルのハンドソープとサシェ(香り袋)を開発することにした。
 参加するのは、区内8カ所の福祉作業所の利用者や職員、利用者の家族約80人。プロジェクト名は、JOIN(参加する)とJOY(楽しさ)を合わせた「JOY’N(ジョイン)」とし、障害者と健常者の枠を超え、商品作りの楽しさを分かちあう思いを込めた。利用者らがハンドソープの容器、サシェの袋の図柄になる10種類の絵を描き、家族らが香りや使用感を決める。
 今月から本格的にワークショップが始まり、21日は旧柳北小学校(浅草橋5)に各作業所の利用者ら約40人が集まって画用紙に思い思いに絵を描いた。
 絵の具やマジック、クレヨンのほか、手に力が入らず筆が持てない障害者のためにハンコやスタンプも用意。クリスマスツリーを描いた「たいとう第三福祉作業所」(元浅草3)の小松田美紀さんは「思ったより楽しい。自分が描いた絵が、お店で売られていたら驚くと思う」と、商品の完成を心待ちにしていた。
 太田さんは「障害者の可能性を知ってもらい、福祉作業所への仕事の依頼につながれば」と期待を込めた。 (砂上麻子)

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