機器の再起動怠る 自動運転バス事故 産総研が原因公表

2020年12月31日 07時09分

ガードレールに接触して破損した自動運転バスの右前方部(産総研提供)

 日立市でバス高速輸送システム(BRT)の路線で実証実験中の中型自動運転バスがガードレールに接触した事故で、実験をしていた産業技術総合研究所(つくば市)は事故原因について、バスの位置情報を取得する二つの機器のうち、一つで必要な再起動をせず、誤作動につながったとする調査結果を公表した。
 事故は十四日朝、日立市大みか町のバス専用道路で発生。バスのハンドルが急旋回しガードレールに接触、右前方部が破損した。乗客はおらず、乗員三人にけがはなかった。
 産総研によると、位置情報を取得する二つの機器は、バスの走行場所によって使い分けていた。事故現場で再起動しなかった機器に切り替わった際、情報が正常に取得できず、更新前の情報に基づいてハンドルが急旋回した。
 再発防止策として、二つの機器のうち一つを再起動する際に、もう一方の再起動も要求する表示を出すようにシステムを改善するなどとしている。
 実証実験は十一月末〜来年三月の予定だったが、事故直後から停止している。産総研は、安全対策を十分に確認した上で再開する方針だが、時期は未定という。調査結果は十二月二十五日に公表された。 (松村真一郎)

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