「気温の低下が影響」 菅首相、政府のコロナ対策評価問われて <年頭会見後質問>

2021年1月5日 18時42分

4日、年頭記者会見を終えて頭を下げる菅首相

 政府は5日、菅義偉首相の4日の年頭記者会見で、時間内に質問できなかった報道機関が、会見後に提出した質問に対する首相の回答を書面で発表した。
 休業要請などに罰則や補償の規定がない現行の新型コロナウイルス特別措置法のもとでの緊急事態宣言の実効性を問われ、首相は「実効的なものとする観点から宣言の内容を早急に検討する」と答えた。
 感染拡大が止まらず、宣言の検討に至った政府のコロナ対策の評価を問われたのに対し、首相は「感染拡大の背景は気温の低下の影響に加え、飲食の場面が主な要因とされる」と回答するにとどめた。
【書面回答の要旨】

◆「宣言内容を早急に検討」

 政府が5日、書面で発表した菅義偉首相の回答の要旨は次の通り。
 朝日新聞 緊急事態宣言の実効性はどの程度上がるか。
 首相 感染拡大を抑えるためには、飲食での感染リスクの軽減を図る対策が重要で、実効的なものとする観点から宣言の内容を早急に検討する。特別措置法は給付金と罰則をセットで、より実効的な措置がとられるよう、改正案を通常国会に提出する。
 北海道新聞 感染拡大が止まらず、宣言検討に至った政府のコロナ対策の自己評価を。
 首相 感染拡大の背景は気温の低下の影響に加え、飲食の場面が主な要因とされる。これまでも全国で飲食店の営業時間短縮を進めており、北海道、大阪などしっかり行った地域では効果が出ている。
 西日本新聞 政府の要請が届きにくい現状をどう考えるか。
 首相 東京とその近県では3が日も感染者数は減少せず、極めて高い水準となっている状況を深刻にとらえ、より強いメッセージが必要と判断した。
 中国新聞 核兵器禁止条約発効の所感を。締約国会議へのオブザーバー参加の検討は。
 首相 抑止力の維持・強化を含め現実の安全保障上の脅威に適切に対処しながら核軍縮を前進させることが適切だ。条約に署名する考えはなく、オブザーバー参加は慎重に見極める必要がある。

◆桜の夕食会「安倍前首相はできる限り説明した」

 共同通信 「桜を見る会」前日の夕食会を巡り、安倍晋三前首相は説明責任を果たしたと考えるか。
 首相 前首相はできる限りの説明をしたと思うが、説明が十分かどうかは国民が判断することだ。
 フリーランス・畠山理仁氏 羽田雄一郎参院議員はPCR検査を受ける前に亡くなった。政府は何を学び、対策を講じるか。
 首相 検査が必要な方が迅速かつスムーズに検査を受けられるようにすることが重要だ。今後も検査体制の拡充を図っていく。
 ラジオ・フランス 症状があってもPCR検査を受けられない事例が多数ある。政府は検査を制限しているか。
 首相 症状がある場合、抗原検査キットによる検査が可能。季節性インフルエンザの流行期に約2000万件の需要に対応できる検査能力を確保し、全国約2.8万カ所の診療・検査医療機関を指定するなど、体制整備を進めている。

関連キーワード


おすすめ情報

政治の新着

記事一覧