<新型コロナ>川崎市成人式は11日実施へ 新成人、揺れる思い

2021年1月6日 07時15分

昨年の川崎市の成人式の様子(市ホームページより)

 国が新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言を発令する見通しとなる中、川崎市は五日、横浜、相模原の両政令市と共に、成人式を予定通り十一日に開催する方針を決めた。一方、県内では、成人式の中止や延期、オンライン配信のみとした自治体も相次ぐ。友人との再会への期待や、感染の不安に揺れる川崎市の新成人の思いを聞いた。 (安田栄治、安藤恭子)
 麻生区千代ケ丘出身の東京理科大二年生、池田理人(まさと)さん(20)は市の開催を知り、「もしかしたら中止になるかなと思っていたので良かった。一生に一度のことなので楽しみです」と声を弾ませた。
 中学、高校は横浜市内の学校に通った。成人式は千代ケ丘小時代の仲間と久しぶりに会える機会だと楽しみにしてきた。
 「小学校で学び、一緒に遊んだ仲間たちと再会できる。一人でも多くの友人と顔を合わせ、コロナが落ち着いたら今度はゆっくり会おうと約束したい」とうれしそうに話した。
 一方で、麻生区の大学生川辺若奈さん(20)は、コロナの脅威が頭から離れず、成人式に出席するかどうか、今も悩んでいる。「会場に行けば、どうしても密になりそうで怖い」
 式への思いは年々大きくなってきた。振り袖の着付けをしてもらうため、一年以上前に多摩区内の美容院を予約。二日前の九日には美容院に着物などを運んで準備し、当日着付けてもらう予定でいる。式に出席できなくても「振り袖を着て友人たちと記念写真を撮りたい」。成人した姿を家族や友人と共有して、思い出を残そうと考えている。
 市によると、対象となる新成人は約一万四千百人。参加者は半数弱の六千五百人を見込むが、今年は居住区ごとの三部制にすることで会場・とどろきアリーナ(中原区)の定員の30〜40%に抑え、空調機器による常時換気などで感染防止を徹底する。
 ただ、開催のネックとされてきたのは、式典以上に、終了後の会食などによる感染リスクだ。
 市の担当者は「年明けから中止や延期、開催を求めるさまざまな意見が多数寄せられた。新成人の声も踏まえ、一生に一度の式典なのであらゆる対策をとって安心して来てもらいたいと判断した。飲食を伴う同窓会は、会場アナウンスなどで延期を強く要請する。オンラインも含め、参加を検討してほしい」と述べた。

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