北朝鮮、5年ぶり朝鮮労働党大会 コロナ禍で経済低迷、正恩氏「目標には大幅に及ばず」

2021年1月6日 22時55分
5日、北朝鮮の平壌で開かれた第8回朝鮮労働党大会に臨む金正恩党委員長(壇上)=朝鮮中央通信・共同

5日、北朝鮮の平壌で開かれた第8回朝鮮労働党大会に臨む金正恩党委員長(壇上)=朝鮮中央通信・共同

 【ソウル=中村彰宏】北朝鮮の平壌で5年ぶりとなる朝鮮労働党の党大会が5日始まり、金正恩党委員長が開会の演説をした。朝鮮中央通信が6日、伝えた。大会は数日にわたるとみられ、党の規約改正などのほか、新たな国家経済発展5カ年戦略を策定。経済制裁や新型コロナウイルス、自然災害の三重苦で低迷する経済の立て直しを図る。
 正恩氏は演説で、昨年までの経済発展計画に触れ、「目標はほとんどの部門で大幅に及ばなかった」と経済不振を認めた。その上で「国力強化と人民生活向上のための闘争において画期的な跳躍をもたらす土台となる」と、今回の党大会の意義を訴え、「二度と失敗が繰り返されないよう断固たる対策を立てなければならない」と強調した。
 核・ミサイルについては、「祖国と人民の運命を守ることのできる強力な担保を用意した」と述べるにとどめた。
 大会には、党中央指導機関に所属する250人と党の各組織から選ばれた代表者4750人が出席。ほかに2000人が傍聴した。労働新聞に掲載された写真では、マスクは1人も着用しておらず、防疫の成果をアピールする狙いもあるとみられる。
 大会は正恩氏の誕生日の8日前後まで続く見通しで、米韓両政府は軍事パレード開催の可能性も指摘している。バイデン米政権の発足を前に、対米戦略を打ち出すかも焦点。朝鮮中央通信は、正恩氏が事業総括報告で「祖国統一と対外関係を進展させる上で重要な問題を提起した」としたが、詳細は明らかになっていない。報告は2日目も続いた。
 党大会は北朝鮮の最高指導機関。2016年5月の前回は金日成主席時代の1980年以来、36年ぶりの開催だったが、正恩氏は今後、定期的に招集する方針を示していた。

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